報道発表資料
平成10年12月10日に我が国は「砂漠化に対処するための国連条約」の正式な締約国となった。我が国に対しては、先進国の一員として、砂漠化の影響を受ける開発途上国が砂漠化に対処し、干ばつの影響を緩和するための計画を策定及び実施することを支援するため、適切な技術の移転を促進する等の貢献が求められている。
そこで、環境庁は、以下の2つの会合を笹川記念会館において開催する。
[1] | 「砂漠化研究国際シンポジウム」(3月1日(月))は、国内外の砂漠化研究及び対策を一般に紹介することにより、砂漠化に関する関心を高めることを目的として開催される。 |
[2] | 「砂漠化対処のためのアジア地域研究協力ワークショップ」(3月2日(火))は、内外の研究者を集め、砂漠化対処条約に基づき検討が進められているアジアの「テーマ別プログラムネットワーク(TPN)」づくりについて、我が国の貢献の可能性を検討することを目的として開催される。 |
これらの会合には、条約事務局、UNSO(国連スーダン・サヘル局)、IIEP(国際環境開発研究所)、ESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)の国際機関、中国、韓国、インド、イラン、モンゴルの5ヶ国の研究者等が参加することとなっている。
1.会議名及び日時
[1] | 砂漠化研究国際シンポジウム |
「荒れゆく大地の声に耳を傾けてみませんか」 平成10年3月1日(月)9:30~17:00 |
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[2] | 砂漠化対処のためのアジア地域研究協力ワークショップ |
「Workshop on Regional Research Cooperation to
Combat Desertification in Asia」 平成10年3月2日(火)9:30~17:15 |
2.場 所
笹川記念会館4F第1・2会議室
(東京都港区三田3-12-12)
3.主 催
環境庁
共 催:国立環境研究所地球環境研究センター
後 援:外務省、農林水産省
4.開催趣旨
家畜の放牧、過耕作、薪炭材の過剰採取等の人為的インパクトが大きな要因となって、特にアジア、アフリカ等の地域で、土壌劣化を含む砂漠化が進行している。これらの砂漠化に対処するため、1996年に「砂漠化に対処するための国連条約」が発効し、わが国は1998年に同条約を締結し、正式な締約国となった。
砂漠化対処条約では、砂漠化の影響を受ける締約国が、国家、小地域及び地域レベルでの行動計画を策定し、実施すること等が規定されている。アジア地域では、現在アジア地域での行動計画を作成するための取組が検討されている。
我が国は、先進締約国の一員として、技術的、資金的協力が求められていることから、環境庁では、これまで実施してきた砂漠化対策に関する研究を基に、シンポジウムやワークショップを開催することとした。一般の多くの方々に砂漠化に関する理解や関心を高めるために「砂漠化研究国際シンポジウム」を、アジアを中心とした海外及び国内の研究者が集まって、砂漠化研究に関するアジア地域での研究協力の在り方等を検討するために「砂漠化対処のためのアジア地域研究協力ワークショップ」をそれぞれ3月1日(月)及び2日(火)に開催する。
[1] 「砂漠化研究国際シンポジウム」
基調講演の「世界の砂漠化対処条約に基づく取組」を始めとして、国内外の研究者の砂漠化研究に関する取組、我が国のNGO、企業及び環境庁における砂漠化対策の取組について発表があり、またパネルディスカッションにおいて「日本における砂漠化研究の展望」が討議される。(別紙1:プログラム)[2] 「砂漠化対処のためのアジア地域研究協力ワークショップ」
砂漠化対処条約に基づき検討が進められているアジアの「テーマ別プログラムネットワーク(TPN)」について、アジア地域及び我が国の研究者を中心に、3つのセッション(「砂漠化のモニタリング及び評価」「アグロフォレストリー及び土壌保全」「砂丘の固定化を含む放牧地管理」)で、科学技術面での課題を明確にし、今後の具体的な活動内容の検討を行う。(別紙2:プログラム)
5.参加申込
「砂漠化研究国際シンポジウム」は公開で開催されるので、参加を希望する場合は、氏名、住所、電話番号、職業を明記の上、下記までFAX又はE-MAILにてお申し込み下さい。
(社)国際環境研究協会
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6.問い合わせ
内容について、問い合わせがある場合は、下記までご連絡下さい。
環境庁地球環境部環境保全対策課研究調査室 東岡礼治 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1丁目2-2
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添付資料
- 連絡先
- 環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
調整官: 谷津龍太郎(内線6283)
課長補佐:藤田 賢二(内線6286)
担 当: 高橋 啓介(内線6286)
研究調査室
室 長: 森 秀行(内線6743)
補 佐: 水野 理 (内線6746)
担 当: 東岡 礼治(内線6759)