報道発表資料
環境省では、このたび、「ナベヅル、マナヅルの新越冬地形成等に関する基本的考え方」を取りまとめました。本基本的考え方は、国内でのナベヅル、マナヅルの新越冬地形成等の必要性、取組の基本原則、配慮事項など、基本的な事項を示し、今後の取組等の実施において参照するものです。
1.背景
ナベヅル、マナヅルは、環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。ナベヅルにおいては世界の生息数の約9割、マナヅルにおいては約5割が日本に飛来しており、出水が世界最大の越冬地となっています。このことから、これらの種の適切な保全に取り組むことは我が国の責務となっています。出水では過去、個体数の増加に伴い農業被害が深刻となり、休遊地の確保や給餌、防除の対策等によってツルと農業の共存を図ってきました。しかし一方で、個体数が一極集中することにより、感染症の発生等による種の絶滅リスクが懸念されています。国際自然保護連合(IUCN)のツル類の保全活動の提言においても、一極集中による絶滅リスクの軽減のため、適切な越冬地の数の増加が求められているところです。
2.概要
このため、このたび、専門家及び関係行政機関等を含む検討会、パブリックコメント等を経て、「ナベヅル、マナヅルの新越冬地形成等に関する基本的考え方」を取りまとめました。本基本的考え方は、国内でのナベヅル、マナヅルの新越冬地形成等の必要性、取組の基本原則、配慮事項など、基本的な事項を示し、関係者の共通認識とし、今後の行動計画の作成・見直し、取組等の実施において参照するものです。
3.報告事項
(1)ナベヅル、マナヅルの新越冬地形成等に関する基本的考え方
(2)国民等からの意見の募集結果について
別紙及び別表のとおり
添付資料
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8285
鳥獣保護管理企画官:堀内 洋(内線6475)
鳥獣専門官:根上 泰子(内線6676)