報道発表資料
環境省では、平成25年度海洋環境モニタリング調査を実施しました。本調査は、日本周辺海域の調査地点における水質、底質、海洋生物の汚染状況、底生生物群集の個体数、浮遊プラスチック類漂流物の量等について調査することにより、海洋の汚染状況を把握することを目的としています。
今般、海洋環境モニタリング調査検討会での検討結果を踏まえ、平成25年度調査の結果を以下のとおりとりまとめましたので公表します。
なお、環境省としては、今後も引き続き定期的な海洋環境のモニタリングを行うことにより、汚染の状況を把握するとともに、廃棄物の海洋投入処分の許可申請における審査等の参考にしていくこととします。
今般、海洋環境モニタリング調査検討会での検討結果を踏まえ、平成25年度調査の結果を以下のとおりとりまとめましたので公表します。
なお、環境省としては、今後も引き続き定期的な海洋環境のモニタリングを行うことにより、汚染の状況を把握するとともに、廃棄物の海洋投入処分の許可申請における審査等の参考にしていくこととします。
1.陸域起源の汚染を対象とした調査について
平成25年度は沖縄本島南西沖の測線で調査を実施しました。
堆積物中のダイオキシン類及びポリ塩化ビフェニルの濃度は、過去の調査と比較すると高い値を示しましたが、いずれも国の基準値を下回っていました。海洋生物については、過去の調査と比較して特段の変化は認められませんでした。底生生物群集についても、富栄養化等による影響は見られませんでした。プラスチック類等調査で採取された個数は、全体として過去の調査よりも少ない値でした。
2.廃棄物等の海洋投入処分による汚染を対象とした調査について
平成25年度は、沖縄本島南西沖の投入処分海域とその対照点で調査を実施しました。
底生生物群集については、対照点よりも投入処分海域で個体数が少なくなっていましたが、堆積物中の鉛の濃度が投入処分海域と対照点で概ね同程度の値であったことから、この個体数の差は海洋投入処分による影響によるものではないと考えられます。
3.追加分析調査について
平成22年度に採取した大阪沿岸から沖合にのびる測線の堆積物の有機フッ素化合物の追加分析調査及び平成22年度に採取した紀伊半島・四国沖の海底上採取物について詳細分析調査を実施しました。
有機フッ素化合物の追加分析調査では、平成22年度に大阪湾沖の測点で検出された程度の高濃度のPFOSは検出されませんでした。このことから、平成22年度においては、分析過程における何らかの影響によって、高い濃度のPFOSが検出された可能性が高いと考えられます。
添付資料
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室
直通:03-5521-9025
代表:03-3581-3351
室長 :坂本 幸彦(内線6630)
室長補佐:森田 紗世(内線6631)
担当 :北田 貴久(内線6636)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成26年3月31日
- 平成24年度海洋環境モニタリング調査結果について(お知らせ)