報道発表資料

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2014年10月30日
  • 自然環境

国際サンゴ礁イニシアティブ第29回総会の結果について

環境省では、10月20日(月)~23日(木)、沖縄科学技術大学院大学(沖縄県恩納村)において、国際サンゴ礁イニシアティブ(International Coral Reef Initiative :ICRI)第29回総会を開催しました。
本総会では、各メンバーのサンゴ礁保全に係る取組や国際的動向に係る情報共有、地域コミュニティが主体となるサンゴ礁保全の取組推進に係る技術ワークショップ等を行いました。また、技術ワークショップの結果を踏まえ、我が国から「陸域と海域のつながりを重視した地域コミュニティが主体となったサンゴ礁保全及び管理に向けた統合的アプローチの推進に係る決議(案)」を提出し採択されました。

1. 開催日程・場所

◇10月20日(月)(総会)

   ・前回総会(平成25年10月)以降の各メンバー等による取組について

◇10月21日(火)(東アジア地域会合及び技術ワークショップ)

   ・東アジア地域会合

   ・地域主体のサンゴ礁保全管理に係る技術ワークショップ

   ・決議案に係る議論

◇10月22日(水)(エクスカーション)

   ・恩納村漁業協同組合によるサンゴ礁保全の取組及び東村における地域主体で実施されているエコツアーの取組事例等の見学

   ・琉球大学 熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設及び沖縄美ら海水族館における研究状況の見学

   ・慶良間諸島国立公園における公園管理の取組状況に係る見学

◇10月23日(木)(総会)

   ・ICRI特別委員会からの議論結果の報告

   ・今回会合に基づく文書の採択

   ・今後の関連会合等について

※総会、東アジア地域会合及び技術ワークショップは沖縄科学技術大学院大学(沖縄県恩納村)にて開催

2.参加国・参加者数等

 (1) 総会には18ヶ国及び13機関から、53名が参加しました。

 (2) 地域主体のサンゴ礁保全管理に係る技術ワークショップには、メンバー以外の参加者も含め、総勢69名が参加しました。

3. 主な成果

 (1)「陸域と海域のつながりを重視した地域コミュニティが主体となったサンゴ礁保全及び管理に向けた統合的アプローチの推進に係る決議」の採択

陸域とのつながりを重視し、コミュニティをつなげながら協働でサンゴ礁保全を進めていくことを推進するための決議が採択されました。今後、本決議に基づき、日本政府のイニシアティブで、ICRI事務局は本テーマに関連する事例を収集し、とりまとめの上、来年開催されるICRI第30回総会に提出することとなります。

 (2)国際サンゴ礁モニタリングネットワーク(GCRMN)のあり方に係る整理

GCRMNの推進にあたっての現在の課題及び今後の体制について議論の上、今後の改善に向けた方向性が整理されました。

 (3)ICRIの20年間の取組のレビュー

今年設立20周年を迎えたICRIのこれまでの取組をレビューするにあたっての視点に係る議論が行われ、レビュー作業のためのコンセプトと体制が整理されました。

※ 国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)

ICRIは、 サンゴ礁生態系の保全を目的とした国際協力の枠組みです。「日米コモンアジェンダ」を契機として、1994年に日米豪仏等の8ヶ国により設立されました。事務局はメンバー国の持ち回りとなっており、今年度より日本がタイと共同で事務局を担っています。現在、国際機関のほか、35 カ国の政府を含む合計68 団体が参加しています。

別添資料:「陸域と海域のつながりを重視した地域コミュニティが主体となったサンゴ礁保全及び管理に向けた統合的アプローチの推進に係る決議」(仮訳)

添付資料

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
代  表:03-3581-3351
直  通:03-5521-8274
課  長:鳥居 敏男 (内線6430)
課長補佐:山本 麻衣 (内線6435)
専 門 官:柳谷 牧子 (内線6492)