報道発表資料

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2013年10月11日
  • 水・土壌

平成25年度「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業に係る 第4回日インドネシア共同政策研究ワーキンググループ会合及び 北スマトラ技術セミナーの開催結果について (お知らせ)

 インドネシア環境省との二国間協力で実施している環境対策技術等の普及のためのモデル事業(共同政策研究)について、モデル事業の参加機関と協議するため、9月25日(水)にインドネシア・メダン市において、第4回日インドネシア共同政策研究ワーキンググループ会合を開催しました。また、同月26日(木)、27日(金)に同地において地方政府の環境担当行政官や民間企業の環境管理担当者を対象とした技術セミナーを開催しました。

1.経緯

 環境省では、平成21年度から「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業を実施しており、環境対策技術等を法制度整備、人材育成とパッケージにして、アジア諸国に普及・展開する二国間協力事業を、中国、ベトナム及びインドネシアを対象として実施しています。
 このうちインドネシアでは、インドネシア環境省第7局との間で、平成23年から産業排水対策分野の事業を実施しており、同年12月に政府間対話の場である「日インドネシア専門家会合」を開催し、環境対策技術等の普及のためのモデル事業を、北スマトラ州ランカット県にある粗パーム油工場の工場排水管理をモデルとして、実施することで合意しました。
 今般、「日インドネシア専門家会合」の下に設置した「日インドネシア共同政策研究ワーキンググループ会合」の第4回会合を開催し、共同政策研究の参加機関が具体的取組状況を共有するとともに、今年度の取組について協議しました。あわせて、地方政府の環境担当行政官や民間企業の環境管理担当者を対象とした技術セミナーを開催しました。

2.概要

(1)開催日時

日インドネシア共同政策研究WG会合 平成25年9月25日(水) 9:00~16:00
北スマトラ技術セミナー 平成25年9月26日(木)、27日(金)9:00~16:30

(2)開催場所

日インドネシア共同政策研究WG会合 北スマトラ州環境局(インドネシア・メダン市)
北スマトラ技術セミナー グランド・スイス・ベルホテル(インドネシア・メダン市)

(3)主な出席者

(インドネシア側)

ハリ・ワヒュディ 環境省 第7局 環境管理センター長
ヒダヤティ 北スマトラ州 環境局長
ヘルミンタ・スンビリング ランカット県 環境局長

 ほか、環境省、北スマトラ州環境局、ランカット県環境局、粗パーム油工場等の関係者

(日本側)

中谷 育夫 環境省 水・大気環境局 総務課 環境管理技術室長

 ほか

3.開催結果

〔日インドネシア共同政策研究ワーキンググループ会合〕

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日本側から、二国間協力事業の総括に向けた今後の予定についての説明を行い、共同政策研究のまとめの方向性を協議しました。
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インドネシア側から、北スマトラ州環境局、ランカット県環境局及びPTPN II社がそれぞれの取組状況を説明し、日本側専門家から助言が行われました。
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「粗パーム油製造工場の排水対策ガイドライン」の原案について協議を行い、記載内容の最終調整を行いました。

〔北スマトラ技術セミナー〕

 産業排水処理に関する知識等の普及展開を図るため、北スマトラ州内の地方政府環境担当行政官や民間企業の環境管理担当者を対象として、2日間にわたり日本人専門家が以下の内容について講義を行い、活発な質疑応答がありました。

「モニタリングのための試料分析」(9月26日)

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モニタリングとその項目
 モニタリングの重要性、水質汚濁に係る測定項目・測定方法等を説明。
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測定の流れと重要なポイント
 試料の採取・管理・保存、分析機器の管理等、測定の流れについて説明。
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正しい値を求めるための注意点(精度と誤差)

「環境に関するデータ及び情報の処理」(9月27日)

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流域データ、水質データの処理
 データの収集・処理、水質の評価について説明。
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水質汚濁発生源データ
 インベントリ、水質汚濁負荷容量等について説明。
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水質負荷量モデル
 マス・バランスモデル、水質汚濁流出モデルについて説明。

連絡先
環境省水・大気環境局総務課環境管理技術室
直通:03-5521-8297
代表:03-3581-3351
室   長:中谷 育夫(内線6550)
室長補佐:大久保 敦(内線6551)
担   当:小林 一星(内線6574)