報道発表資料

この記事を印刷
2000年02月15日

G8環境未来フォーラムの結果について

本年の「G8環境未来フォーラム」は、2月14日(月)及び15日(火)の2日間、神奈川県葉山町の湘南国際村センターにおいて開催された。
会議の概要は以下の通り。

1.会議の正式名称

 G8環境未来フォーラム(G8EnvironmentalFuturesForum2000)

2.主催

 環境庁
 なお、神奈川県及び(財)かながわ学術研究交流財団(K-FACE)の協力を得た。

3.会期

 平成12年2月14日(月)~15日(火)

4.場所

 湘南国際村センター
 神奈川県葉山町上山口1560-39

5.出席者

 本フォーラムには、我が国を含むG8各国及びEC等から計48名(うち日本16名、 海外32名)が出席した。出席者の構成は、政府関係者28名、学識経験者7名、地方自治体3名、NGO3名、産業界5名、国際機関2名(国連環境計画(UNEP)、 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局)であった。
  また、これら出席者の他、オブザーバーとして32名が出席した。

6.主たる成果

 あらかじめG8各国及びECから提出されていた計81事例の地球温暖化に係る国内 対策の「ベスト・プラクティス」(優良事例)をもとに経験の交流を行った。
  主たる成果は以下の通り。

(1)全体会合(その1)
   (2月14日10:30~12:05、議長:浜中裕徳環境庁地球環境部長)

  岡田康彦環境事務次官による開会あいさつに続いて、西岡秀三慶應義塾大学大学院教授(ベスト・プラクティス選定委員会座長)から基調報告が行われた。
  出席者全員による討論に入り、G8各国で重点的に行うべきベスト・プラクティスとは何か、ベスト・プラクティスの評価等について議論を行った後、取組分野ごとの 分科会に分かれて討論を行った。

(2)分科会
   (2月14日13:30~18:50)

ア.分科会A:エネルギー/産業部門のベスト・プラクティス

 議長:ユーリ・プラトノフ(露)
  ラポラトゥール:ボブ・ペイジ(加)
  リードオフスピーカー:ケネス・コルバーン(米)

 温室効果ガス(GHG)の排出量が多いエネルギー分野及び産業分野における ベスト・プラクティスを実施する際の問題点をどのように克服するか等について討論を行った。

イ.分科会B:民生(家庭/業務)部門のベスト・プラクティス

 議長:フランツ=ヨーゼフ・シャウフハウゼン(独)
  ラポラトゥール:ガブリエル・エドワーズ(英)
  リードオフスピーカー:ジョン・ミルホーン(米)

 家庭、商業等の民生分野におけるベスト・プラクティスを実施する際の問題点をどのように克服するか等について討論を行った。

ウ.分科会C:運輸部門のベスト・プラクティス

 議長:ビル・ニッツァ(米)
  ラポラトゥール:カルステン・ザッハ(独)
  リードオフスピーカー:エリザベス・コックス(英)

 OECD諸国のGHG排出量の約4分の1を占め、増加の傾向にある運輸・交通分野に おけるベスト・プラクティスを実施する際の問題点をどのように克服するか等について討論を行った。

エ.分科会D:農業/土地利用/森林部門のベスト・プラクティス

 議長:マリア・ロドヴィカ(伊)
  ラポラトゥール:デイヴィッド・ハルバーグ(米)
  リードオフスピーカー:ヤプラック・バルタジオール(加)

 農業、土地利用及び森林分野におけるベスト・プラクティスを実施する際の問題点をどのように克服するか等について討論を行った。

オ.分科会E:分野横断的なベスト・プラクティス

 議長:森嶌昭夫(日)
  ラポラトゥール:クレア・パーカー(UNFCCC)
  リードオフスピーカー:フランソワ・モアザン(仏)

 制度的取組、行動計画の策定等分野横断的なベスト・プラクティスを実施する際の 問題点をどのように克服するか等について討論を行った。

(3)全体会合(その2:とりまとめ)
   (2月15日8:30~12:00、議長:浜中裕徳環境庁地球環境部長)

 各分科会での討論の結果、勧告等の報告がなされ、これらを踏まえて、本フォーラムとしての結論及び勧告を取りまとめた。

7.今後の予定

 本フォーラムの結果は、本年のG8環境大臣会合(平成12年4月7~9日、滋賀県 大津市で開催予定)に報告される予定。

添付資料

連絡先
環境庁企画調整局地球環境部G8環境大臣会合準備室
室長 木村 祐二 (6284)
補佐 尾川 毅  (6721)

環境庁企画調整局地球環境部地球温暖化対策推進室
室長 谷津 龍太郎 (6283)