報道発表資料

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2013年03月14日
  • 大気環境

「排出ガス後処理装置検討会」中間報告の取りまとめについて(お知らせ)

 現在、ディーゼル重量車には平成21年排出ガス規制が適用されているところですが、平成17年規制に適合した車両のうち、尿素SCRシステムを搭載した使用過程車について、環境省の調査結果から同システムの性能劣化により窒素酸化物(NOx)の値が新車時に適用される規制値を大幅に超過する事例が確認されました。これを受け、環境省及び国土交通省において、学識経験者等からなる「排出ガス後処理装置検討会」を昨年10月に設置し、原因の究明及び対策の検討を進めてきたところです。
 今般、検討会において中間報告を取りまとめました。

1.中間報告の概要

[1]炭化水素(HC)被毒に対する対応について

  • 尿素SCRシステムを構成する触媒について、性能低下の原因の一つは、未燃HCが付着する「HC被毒」と特定。
  • 対策として、同システムを400~500℃、40分間程度、昇温することが有効である。また、車両の使用に伴い再びHC被毒が進行するため、継続検査の機会等を利用し、定期的に昇温することが望ましい。

[2]今後の検討会の対応について

 以下の課題について、来年度末までに最終取りまとめを行う予定。

  • 自動車メーカーの自主的な取組の有効性についての検証
  • 尿素SCRシステムのうち、昇温後も初期性能まで回復しない「前段酸化触媒」についての性能低下のメカニズム等の更なる調査・検討
  • 原因究明の結果を踏まえた新型車の認証時の排出ガス試験法の見直し
  • 平成21年規制適合車についての同様の性能低下の発生有無の確認
  

環境省HP:https://www.env.go.jp/air/car/conf_egad/index.html

2.連絡先

環境省水・大気環境局総務課環境管理技術室
担当: 高井 、加藤
〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL:03-3581-3351(内線6555)
電子メール:kanri-gijutsu@env.go.jp

連絡先
環境省水・大気環境局総務課環境管理技術室
直通 : 03-5521-8296
代表 : 03-3581-3351
室長 : 西本 俊幸 (内線6550)
補佐 : 高井 誠治 (内線6552)
係長 : 加藤 雄介 (内線6555)