報道発表資料
国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省及び福岡市は、11月17日(土)に福岡市において、主として市民、企業、NPO/NGO及び自治体を対象に、「生物多様性地域セミナー」「生物多様性ふくおか戦略フォーラム」を開催しました。
第1部では、UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と福岡市キャラクター「エコッパ」による「生物多様性キャラクター応援団共同宣言式」、ルー大柴さんの「生物多様性リーダー任命式」と講演のほか、愛知目標の達成に向けた地域での活動事例の発表を行いました。第2部では、生物多様性ふくおか戦略の地域への浸透を目指し、ワールドカフェ形式による話し合いを行いました。
今後、年度内に倉敷市(12月15日)、浜松市(2月24日)で「生物多様性地域セミナー」の開催を予定しています。
概要
- 1.日 時
- 平成24年11月17日(土)13:00~16:30
- 2.会場
- 電気ビル本館カンファレンス大会議室
(福岡県福岡市中央区渡辺通2-1-82 地下2階) - 3.主催等
- 主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省、福岡市
共催:生物多様性自治体ネットワーク - 4.出席者数
- 約80名

式典での記念撮影
会場の様子
開催結果
1.開会挨拶
岩槻邦男氏(UNDB-J委員・東京大学名誉教授)ご挨拶

荒瀬泰子氏(福岡市環境局長)ご挨拶
< 第1部 UNDB-J生物多様性地域セミナー in 福岡 >
2.式典
(1)生物多様性キャラクター応援団共同宣言式

UNDB-Jキャラクター
「タヨちゃんサトくん」(中央左)
福岡市キャラクター
「エコッパ」(中央右)
UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と福岡市キャラクター「エコッパ」が、今後協力して生物多様性に関する普及啓発に取り組むため「生物多様性キャラクター応援団宣言」を行いました。
(2)生物多様性リーダー任命式


地球いきもの応援団
ルー大柴 氏
地球いきもの応援団の一人、ルー大柴氏が、国民一人ひとりが生物多様性の大切さを理解して行動に移せるように先導する「生物多様性リーダー」に任命されました。
3.講演 身近な生き物とトゥギャザーしよう!
ルー大柴氏から、身近な自然の中で出会えるドジョウやメダカ、沢ガニなどとのふれあいとその魅力について、また近くの公園などで行っている清掃活動についてお話いただきました。最後にNHKみんなの歌でおなじみの「MOTTAINAI」を参加者と一緒に歌って盛り上げていただきました。
4.発表1 UNDB-Jの活動状況と生物多様性をめぐる最近の話題

環境省 自然環境計画課
生物多様性施策推進室 環境専門員
山下 奈津子 氏
UNDB-Jが推奨する連携事業の認定、生物多様性の関わりを自分の生活の中でとらえて宣言する「MY行動宣言」などUNDB-Jの活動状況のほか、「生物多様性国家戦略2012-2020」の策定など生物多様性をめぐる最近の話題について紹介しました。本セミナー参加者には、「MY行動宣言」を実施していただきました。
5.発表2 地域での活動事例の発表
(1)都市と自然 公園にできること

株式会社西鉄グリーン土木
土木緑化事業本部
高宮 さやか 氏
宅地造成や公園の指定管理を手がける中で、主役となる小さな生き物、ホタルやトンボなどが生息できるような環境づくり、子どもを対象とした自然観察会や昆虫採集など、都市の中での自然との触れあい、生き物たちに出会える場づくりの取組について紹介されました。
(2)拡大する竹林と生物多様性

北九州市森林組合
参事 赤松 徹生 氏
森林組合の事業に長年携わってきたご経験から、森林の抱える問題、特に放置竹林について、利用と管理方法の変化から、生物多様性に与える問題を紹介されました。また、小学校の出前授業でお話されている、私たちの暮らしに役立つ生き物たちについて紹介されました。
(3)福岡の川をクリーンにし、生き物を呼び戻したい!!

はかた湾海援隊(福岡大学)
福岡大学工学部 准教授 渡辺 亮一 氏
吉村 淳史 氏、岡田 進之介 氏
岩下 昇嗣 氏、八幡 昂志 氏
庄野 哲平 氏、池田 航基 氏
25名の学生が参加する「はかた湾海援隊」が、「地域と連携して博多湾の環境改善に関係することはなんでもやろう!」と取り組んでいる、桶井川の定期清掃や一斉環境調査、シロウオ観察会、ホタル観察会や河川環境学習について、楽しい実演も交えて紹介されました。
< 第2部 第2回生物多様性ふくおか戦略フォーラム >
6.ワールドカフェ形式による話し合い


第1回の対話から生まれたアイディアカードを用いてグループ内で自己紹介を行った後に、「生物多様性に関して私たち一人ひとりができること」についてワールドカフェ形式で話し合いが行われました。最後に、各グループから出た意見やアイディア(「地産地消を持ち寄ろう!」「子どもやママさんたちに口コミで拡げよう!」「この形を続けよう!」など)が全体で共有されました。
終了後、岩槻氏(UNDB-J委員)からは、「生物多様性は“命のつながり”とよく言いますが、本日集まった皆さんのつながり、そしてこの場で話し合われたことを職場やご家庭に持ち帰り、ぜひ周りの方々に伝えることで、生物多様性をつなげていってください」とコメントがありました。
7.閉会挨拶

藤本正典氏(福岡市環境局環境監理部長)ご挨拶
参考
- ○「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)について
- 2011年から2020年までの10年間は、国連の定めた「国連生物多様性の10年」です。生物多様性条約第10回締約国会議(2010.10愛知県名古屋市)で採択された、新たな世界目標である「愛知目標」の達成に貢献するため、国際社会のあらゆるセクターが連携して生物多様性の問題に取り組むこととされています。
これを受け、愛知目標の達成を目指し、国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取り組みを推進するため、「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が昨年9月に設立されました。
(ウェブサイト)http://undb.jp/ - ○生物多様性キャラクター応援団について
- 国民一人ひとりに生物多様性に対する認知や理解を広げ、国民運動として生物多様性に関する取り組みを促進するため、本年9月、UNDB-Jの広報組織として「生物多様性キャラクター応援団」を旗揚げしました。広く様々なキャラクターからの入団申請を募集中です。生物多様性全国ミーティングや生物多様性地域セミナー等における「生物多様性キャラクター応援団共同宣言」の実施、様々なイベントやウェブサイト、生物多様性マガジン「Iki・Tomo(イキトモ)」での情報発信など、積極的な広報活動を展開します。
(ウェブサイト)http://undb.jp/public/index.html - ○連携事業の認定について
- UNDB-Jでは、各セクターの参加と連携を促進するため、「にじゅうまるプロジェクト」の登録事業等の中からUNDB-Jが推奨する連携事業を認定することとしています。
認定連携事業については、UNDB-Jのロゴマークをご使用いただけるとともに、UNDB-Jとしても生物多様性全国ミーティングや生物多様性地域セミナー等において紹介するなど、積極的な広報活動を行います。
(ウェブサイト)http://undb.jp/activity/accredited.html
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性施策推進室
代表 :03-3581-3351
直通 :03-5521-8150
室長 :牛場 雅己 (内:6660)
室長補佐:山内 洋志 (内:6662)
担当 :山下奈津子(内:6665)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成24年11月9日
- 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)第2回生物多様性全国ミーティングの開催結果について
- 平成24年10月23日
- 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)生物多様性地域セミナー in 福岡 第2回生物多様性ふくおか戦略フォーラムの開催について(お知らせ)
- 平成24年10月5日
- 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)生物多様性地域セミナー in 名古屋 の開催結果について
- 平成24年9月24日
- 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)連携事業の認定(第1弾)について
- 平成24年9月24日
- 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)生物多様性キャラクター応援団の旗揚げについて