報道発表資料

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2012年10月05日
  • 自然環境

国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)生物多様性地域セミナー in 名古屋 の開催結果について

 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)と環境省は、9月29日(土)に名古屋市において市民、企業、NPO/NGO及び自治体を対象に「生物多様性地域セミナー」を開催しました。
UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と名古屋市キャラクター「だなも」による「生物多様性キャラクター応援団共同宣言」や、ジョン・ギャスライト氏の生物多様性リーダー任命式の他、愛知目標達成に向けた地域での活動事例の発表やワークショップを行いました。
今後、年度内に福岡市(11月17日)、倉敷市(12月15日)、浜松市(2月24日)での開催を予定しています。

概要

1.日時 
平成24年9月29日(土)13:00~16:00
2.会場 
名古屋会議室・宝第一栄伏見中央店 第1会議室
3.主催等
主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省
共催:名古屋市、生物多様性自治体ネットワーク
4.出席者数
約50名
5.実施結果
 

(1)開会挨拶

羽後静子氏ご挨拶

国連生物多様性の10年市民ネットワーク
共同代表 羽後静子氏ご挨拶

名古屋市環境局環境企画部長
浅井慎次氏ご挨拶

名古屋市環境局環境企画部長
浅井慎次氏ご挨拶

(2)生物多様性キャラクター応援団共同宣言

UNDB-Jキャラクター
「タヨちゃんサトくん」
名古屋市キャラクター
「だなも」

UNDB-Jキャラクター
「タヨちゃんサトくん」
名古屋市キャラクター
「だなも」

 UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と名古屋市キャラクター「だなも」が、今後協力して生物多様性に関する普及啓発に取り組むため「生物多様性キャラクター応援団宣言」を行いました。

(3)生物多様性リーダー任命式

農学博士・ツリークライミングジャパン代表
ジョン・ギャスライト氏

農学博士・ツリークライミング
ジャパン代表
ジョン・ギャスライト氏

 地球生きもの応援団の一人、ジョン・ギャスライト氏が、国民一人ひとりが生物多様性の大切さを理解して行動に移せるように先導する「生物多様性リーダー」に任命されました。

(4)UNDB-Jの活動状況と生物多様性をめぐる最近の話題

環境省 自然環境計画課
生物多様性施策推進室 環境専門員
尾上 圭

環境省 自然環境計画課
生物多様性施策推進室 環境専門員
尾上 圭

 UNDB-Jが推奨する連携事業の認定、生物多様性の関わりを自分の生活の中でとらえて宣言する「MY行動宣言」などUNDB-Jの活動状況のほか、生物多様性国家戦略の策定など生物多様性をめぐる最近の話題について紹介しました。本セミナー参加者には、「MY行動宣言」を実施していただきました。

(5)地域での活動事例の発表

[1]地域ビジネスセクターの取組「事業活動と生物多様性」

名古屋商工会議所
企画振興部環境・エネルギーグループ長
鈴木 孝宏 氏

名古屋商工会議所
企画振興部環境・エネルギーグループ長
鈴木 孝宏 氏

 事業活動と生物多様性の関連の把握方法と取り組みの考え方について分かりやすく解説したガイドブック『事業活動と生物多様性』の説明と、名古屋地域の中小企業への普及活動について紹介していただきました。

[2]なごや発! 市民協働による生物調査と保全活動

なごや生物多様性保全活動協議会
会長 滝川 正子 氏

なごや生物多様性保全活動協議会
会長 滝川 正子 氏

 多様な主体が参画し、協働により実施している名古屋市内の生物調査や、外来生物の防除をはじめとする身近な自然の保全活動について、実際の活動事例を交えて紹介していただきました。

[3]味わって知る 私たちの海(UNDB-J認定連携事業)

伊勢・三河湾流域ネットワーク
世話人 大矢 美紀 氏

伊勢・三河湾流域ネットワーク
世話人 大矢 美紀 氏

 伊勢湾・三河湾でとれた魚介類を味わうことを通じ、環境の現状や沿岸漁業の実態を伝えることで、地域の自然環境や生物多様性を守る重要性を再認識するプロジェクトについて紹介していただきました。

[4]名古屋のユース団体NEOが目指す未来

学生環境団体NEO
(Nagoya Environmental Organization)
代表 水野 翔太 氏

学生環境団体NEO
(Nagoya Environmental Organization)
代表 水野 翔太 氏

 COP10に参加した高校生により結成されたNEOによる、「意識アンケート」、「次世代による生物多様性子ども会議」の企画運営とアクションプラン作成などのほか、今後の活動展開について紹介していただきました。

(6)ワークショップについて

 発表内容を踏まえて、それぞれの今後の取組方針や課題について、発表者・参加者を交えて意見交換を行いました。このワークショップの結果は、10月8日から19日にインド・ハイデラバードで開催されるCOP11サイドイベント「CEPAフェア」において紹介する予定です。


ファシリテーター新海洋子氏

ファシリテーター新海洋子氏

ワークショップ

参考

○「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)について
2011年から2020年までの10年間は、国連の定めた「国連生物多様性の10年」です。生物多様性条約第10回締約国会議(2010.10愛知県名古屋市)で採択された、新たな世界目標である「愛知目標」の達成に貢献するため、国際社会のあらゆるセクターが連携して生物多様性の問題に取り組むこととされています。
これを受け、愛知目標の達成を目指し、国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取り組みを推進するため、「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が昨年9月に設立されました。
(ウェブサイト)http://undb.jp/
○生物多様性キャラクター応援団について
国民一人ひとりに生物多様性に対する認知や理解を広げ、国民運動として生物多様性に関する取り組みを促進するため、本年9月、UNDB-Jの広報組織として「生物多様性キャラクター応援団」を旗揚げしました。広く様々なキャラクターからの入団申請を募集中です。生物多様性全国ミーティングや生物多様性地域セミナー等における「生物多様性キャラクター応援団共同宣言」の実施、様々なイベントやウェブサイト、小冊子「Iki・Tomo」での情報発信など、積極的な広報活動を展開します。
(ウェブサイト)http://undb.jp/public/index.html
○連携事業の認定について
UNDB-Jでは、各セクターの参加と連携を促進するため、「にじゅうまるプロジェクト」の登録事業等の中からUNDB-Jが推奨する連携事業を認定することとしています。
認定連携事業については、UNDB-Jのロゴマークをご使用いただけるとともに、UNDB-Jとしても生物多様性全国ミーティングや生物多様性地域セミナー等において紹介するなど、積極的な広報活動を行います。
(ウェブサイト)http://undb.jp/activity/accredited.html
連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性施策推進室
代表   :03-3581-3351
直通   :03-5521-8150
室長   :牛場 雅己 (内:6660)
室長補佐:山内 洋志 (内:6662)
担当   :尾上 圭   (内:6664)