報道発表資料

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2012年10月11日
  • 地球環境

オフセット・クレジット(J-VER)制度を活用した復興支援に係る事業者支援の採択結果(カーボン・オフセット認証取得支援第3次募集分)及び追加募集について(お知らせ)

  • 環境省では、東日本大震災の被災地支援に係る事業者支援として、オフセット・クレジット(J-VER)制度を活用した復興支援に係る事業者支援を実施しています。
  • 被災地で創出されたオフセット・クレジット(J-VER)及び都道府県J-VER(以下「被災地産J-VER等」という。)を活用したカーボン・オフセット認証取得に係る事業者支援について、7月20日(金)から9月21日(金)までに応募のあった案件の中から、カーボン・オフセット認証取得支援を6件採択しましたので、お知らせします。
  • 被災地産J-VER等を用いたカーボン・オフセット認証取得に係る事業者支援については、11月9日(金)まで第4次公募を受け付けております。

1.被災地産J-VER等を活用したカーボン・オフセット認証取得に係る事業者支援の支援内容について

 被災地産J-VER等を用いたカーボン・オフセットを通じた民間資金の還流と、当該取組を通じたカーボン・オフセットの更なる認知度向上を促し、復興支援・地域支援につなげるため、被災地産J-VER等を企業・市民等がカーボン・オフセットに活用するための支援事業の公募を行います。

●カーボン・オフセット認証取得支援について
 採択された事業者に対して、カーボン・オフセットプロバイダーが150万円(税抜き)/件を上限に下記の支援業務を実施します。なお、カーボン・オフセットに必要なクレジット調達費用は申請者の自己負担となります。

 【支援内容】
[1]
カーボン・オフセットの企画に対するアドバイス
[2]
温室効果ガス排出量算定・オフセット認証費用支援
[3]
情報提供ツール作成支援(プレスリリース、WEBサイト、CSR報告書等での紹介方法)

2.被災地産J-VER等を活用したカーボン・オフセット認証取得支援に係る事業者支援第3次採択結果

申請者名 事業概要
株式会社エイチ・アイ・エス 株式会社エイチ・アイ・エスのエコ・ボランティアツアーデスクが主催する「東北・復興支援バスツアー」の参加者が、新宿を出発し、岩手・宮城・福島のいずれかの被災地を訪れ、新宿に戻るまでのバスのガソリン使用に伴い排出されるCO2を被災地産J-VER等を用い、オフセットする取組。
ツアーを通じての直接の支援に加え、この取組をホームページやブログで紹介することにより、消費者の方々の意識をあらためて被災地に向けさせ、またカーボン・オフセットの普及促進のきっかけとなることを目指す。
株式会社大阪前田製菓 商品の一部を対象に被災地産J-VER等を使って、購入者の日常生活で排出されるCO2をオフセットする。これまで継続して実施していた被災地応援企画商品の一つとして位置付ける。
食品スーパー等の売場で情報発信することで、消費者の方々の被災地への「関わりへの想い」の風化を防止する。さらに、可能な限り食品スーパー等の店頭で被災地産J-VER等の利用の主旨を消費者の方々に説明する。また、当該事業で得られた収益の一部を利用し、被災地の子供たちに「親子クリスマスケーキ教室」を仮設住宅で実施する。
カワセ印刷株式会社 カワセ印刷株式会社(エコメディアラボ)が提供する超軽量紙「薄紙」を使用した印刷サービスを企業・自治体が利用するにあたって、使用する「薄紙」の製造工程において発生したCO2を被災地産J-VER等を用いてオフセットする取組。
カーボン・オフセット認証ラベルを取得することで、[1]「薄紙」の活用による省資源、[2]カーボン・オフセットによるCO2排出量削減、[3]被災地産J-VER等を使うことによる被災地貢献の3つの貢献につなげる。
気仙沼ダンススタジオ(気仙沼ダンススタジオ復興推進協議会) 気仙沼ダンススタジオが仮説住宅への出前授業を行う際のイベントで排出する主催者側のCO2を被災地産J-VER等でオフセットする取組。
ハード面(設備)とソフト面(子供や高齢者向けのエクササイズのイベント)で環境に配慮することで、より地域に密着した愛されるスタジオ経営を目指す。
国際ロータリー第2750地区 2013年2月21日、22日に開催される「国際ロータリー第2750地区・地区大会」において、[1]主催者、参加者の移動によるCO2排出量、[2]宿泊、大会会場の電力使用、水道使用、紙使用、一般廃棄物からのCO2排出量を、岩手県から創出された被災地産J-VERを活用し、オフセットする。
大会当日は、本大会がカーボン・オフセット認証を取得した大会であり、地球温暖化対策と復興支援に貢献する旨を宣言するほか、展示ブースにおいてカーボン・オフセットの理解促進に向けた展示を行う。全国9万人の会員を有するロータリー・クラブにおいて初の試みである。
株式会社ソリッドアライアンス 株式会社ソリッドアライアンスが企画・販売している冷蔵庫ガジェット(玩具)「Fridgeezoo(フリッジィズー)」を購入した消費者の日常生活に伴うCO2排出量をオフセットする。北海道広尾町から創出される被災地産J-VERとブラジルのアマゾンから創出されるCERをオフセットに活用することで、被災地域と海外の森林保全・保護に役立てる。
商品開発のコンセプトでもある温暖化対策・省エネに「楽しく」取り組んでもらうきっかけとするため、クリスマスなどの時期・季節に沿った販売キャンペーンを行い、取組の認知とカーボン・オフセットの普及促進に努める。

3.第4次公募について

 被災地産J-VER等を用いたカーボン・オフセット認証取得に係る事業者支援については、11月9日(金)まで第4次公募を受け付けております。採択件数は5件程度を想定しています。
 なお、予定件数の採択に関わらず、今回の募集が最後となり、それ以降の公募は行いませんので、予め御承知置きください。

第4次公募 : 平成24年10月11日(木)~平成24年11月9日(金) 17:00まで

 公募開始日の平成24年10月11日(木)以降に、別添の資料2-1「オフセット認証取得支援事業応募様式」に必要事項を御記入の上、以下の提出先に電子メールで送信してください(なお、電子メールが利用できない場合は郵送も可)。なお、本事業は環境省の委託を受け、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が担当しております。

【提出・お問い合わせ先】
〒105-8501 東京都港区虎ノ門5-11-2 オランダヒルズ森タワー
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
(担当:綿引(わたひき)・山口・櫻井・竹田)
「被災地産J-VER等を活用したカーボン・オフセット認証取得に係る事業者支援事業係」
TEL :03-6733-3400 / E-mail :offset@murc.jp

4.資料

1.被災地産J-VER等を活用したカーボン・オフセット認証取得に係る事業者支援の第3次採択事業の概要

資料1-1:事業概要紹介(株式会社エイチ・アイ・エス)
資料1-2:事業概要紹介(株式会社大阪前田製菓)
資料1-3:事業概要紹介(カワセ印刷株式会社)
資料1-4:事業概要紹介(気仙沼ダンススタジオ(気仙沼ダンススタジオ復興推進協議会))
資料1-5:事業概要紹介(国際ロータリー第2750地区)
資料1-6:事業概要紹介(株式会社ソリッドアライアンス)

2.被災地産J-VER等を活用したカーボン・オフセット認証取得に係る事業者支援について

資料2-1:カーボン・オフセット認証取得支援事業応募様式
資料2-2:カーボン・オフセット認証取得支援事業実施要領
資料2-3:カーボン・オフセット認証取得支援事業概要

5.参考

 カーボン・オフセットに関する情報については、以下のホームページに掲載しています。

○環境省
 https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html

○カーボン・オフセット制度(事務局:気候変動対策認証センター)
 http://www.jcs.go.jp/index.html

○オフセット・クレジット(J-VER)制度(事務局:気候変動対策認証センター)
 http://www.j-ver.go.jp/

○カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)
 http://www.j-cof.go.jp/index.html

○カーボン・オフセット推進ネットワーク(CO-Net)
 http://www.carbonoffset-network.jp/

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表:03-3581-3351 直通:03-5521-8246
 室長    :奥山 祐矢 (内線6711)
 室長補佐 :三好 一樹 (内線6785)
 担当    :金本 和也 (内線6769)

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