報道発表資料
- 環境省では、平成20年11月に国内の温室効果ガス排出削減・吸収プロジェクトにより実現された排出削減・吸収量をカーボン・オフセット※に用いることができるクレジットとして認証するオフセット・クレジット(J-VER)制度を創設しました。
- J-VER制度の対象となるプロジェクト種類を拡充するため、特に市場ニーズの高い温室効果ガス排出削減プロジェクトのアイデア等について、オフセット・クレジット(J-VER)運営委員会及び運営委員会の下に設置された技術小委員会において方法論(案)を検討してまいりました。
- 今般、これらの検討を踏まえて、新たに5種類のプロジェクト種類を本制度に位置づけたのでお知らせします。
※自らの温室効果ガス排出量のうち削減困難な部分を、他の場所で実現された排出削減・ 吸収量をもって埋め合わせる活動。
1.オフセット・クレジット(J-VER)制度について
- オフセット・クレジット(J-VER)制度は、国内のプロジェクトにより実現した温室効果ガス排出削減・吸収量をカーボン・オフセットに用いられるクレジットとして認証する制度です。本制度においては、プロジェクト登録のための適格性基準や、排出削減・吸収量の算定・モニタリングの方法を定めた「方法論」を作成しています。
2.今般追加されたプロジェクト種類の方法論の概要(資料1~資料5)
- 資料1 E029海上コンテナ輸送に関わる国内トラック輸送効率化
- 資料2 E030下水汚泥脱水機の更新
- 資料3 E031廃油等由来の再生燃料油の製造・利用
- 資料4 I002温室効果ガス不使用絶縁開閉装置等の導入
- 資料5 A001硝化抑制剤入り化学肥料の投入による茶園土壌からのN2O排出抑制
- ※各方法論の概要スライドも添付しておりますので、合わせてご参照ください。
- これまで、本制度の対象プロジェクトとして34種類が公表されていました。今般、新たに5種類のプロジェクトを承認し、本制度の対象プロジェクトは合計39種類となりました。
- なお、最新のその方法論は、事務局のHP(http://www.4cj.org/jver/index.html)に掲載いたします。
3.検討経過等
- 新たに制度の対象とした5つのプロジェクト種類の方法論は、平成23年12月26日に開催された技術小委員会での審議、平成24年1月13日から同年1月27日に実施されたパブリックコメントを経て、同年2月2日に開催された技術小委員会において正式に採択されたされたため、今般、これらの方法論を公表するものです。
- なお、オフセット・クレジット(J-VER)運営委員会及び技術小委員会の委員名簿は、以下のとおりです。
- オフセット・クレジット(J-VER)運営委員会及び技術小委員会の委員名簿
- ○オフセット・クレジット(J-VER)運営委員会(敬称略、50音順)
市丸 新平 | 交通エコロジー・モビリティ財団 交通環境対策部 審議役 |
亀山 康子 | 独立行政法人国立環境研究所 社会環境システム研究センター 持続可能社会システム研究室 室長 |
工藤 拓毅 | 財団法人日本エネルギー経済研究所 地球環境ユニット総括研究主幹 グリーンエネルギー認証センター 副センター長 |
小林 紀之 | 日本大学大学院法務研究科 客員教授 |
中口 毅博 | 特定非営利活動法人環境自治体会議環境政策研究所 所長 |
新美 育文(委員長) | 明治大学法学部 専任教授 |
原 弘平 | 株式会社農林中金総合研究所 取締役基礎研究部長 |
武川 丈士 | 森・濱田松本法律事務所 弁護士 |
- ○技術小委員会(敬称略、50音順)
明日香 壽川 | 東北大学 東北アジア研究センター 教授 |
田上 貴彦 | 財団法人日本エネルギー経済研究所 地球環境ユニット地球温暖化政策グループ リーダー |
仲尾 強 | イー・アール・エム日本株式会社 ECCプリンシパルコンサルタント |
新澤 秀則(委員長) | 兵庫県立大学 経済学部 教授 |
橋本 賢 | 株式会社三菱総合研究所 環境・エネルギー研究本部地球温暖化戦略研究グループ 主任研究員 |
山田 和人 | パシフィックコンサルタンツ株式会社 環境・エネルギー技術本部地球環境研究所 所長 |
吉高 まり | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 クリーン・エネルギー・ファイナンス委員会 副委員長兼CDM/JI主任研究員 |
4.その他関連情報
- オフセット・クレジット(J-VER)制度については、下記の環境省HP及び事務局HPを御覧ください。
- ・環境省 https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
- ・気候変動対策認証センター(CCCCJ) http://www.4cj.org/jver/index.html
添付資料
- 【資料1】E029海上コンテナ輸送に関わる国内トラック輸送効率化 [PDF 94 KB]
- 【資料2】E030下水汚泥脱水機の更新 [PDF 90 KB]
- 【資料3】E031廃油等由来の再生燃料油の製造・利用 [PDF 130 KB]
- 【資料4】I002温室効果ガス不使用絶縁開閉装置等の導入 [PDF 78 KB]
- 【資料5】A001硝化抑制剤入り化学肥料の投入による茶園土壌からのN2O排出抑制 [PDF 97 KB]
- 【資料1概要図】E029海上コンテナ輸送に関わる国内トラック輸送効率化 [PDF 67 KB]
- 【資料2概要図】E030下水汚泥脱水機の更新 [PDF 111 KB]
- 【資料3概要図】E031廃油等由来の再生燃料油の製造・利用 [PDF 114 KB]
- 【資料4概要図】I002温室効果ガス不使用絶縁開閉装置等の導入 [PDF 71 KB]
- 【資料5概要図】A001硝化抑制剤入り化学肥料の投入による茶園土壌からのN2O排出抑制 [PDF 88 KB]
- 連絡先
- 環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表 :03-3581-3351
直通 :03-5521-8246
室長 :上田 康治(内線6737)
室長補佐 :三好 一樹(内線6785)
担当 :下山 然(内線6781)