報道発表資料

この記事を印刷
2000年12月14日

平成12年度「こども葉っぱ判定士」事業に係る大臣表彰等について

 環境庁では、樹木の二酸化炭素吸収量等の調査を通じ、小・中学生に大気環境保全や地球温暖化防止の啓発を図ることを目的に、「こども葉っぱ判定士」事業を実施した。
 調査した結果を、9月30日までに環境庁へ送付した参加者4,321名に、「こども葉っぱ判定士」課程修了の大臣(環境庁長官)認定証を交付する。
 
 環境庁では、小学生又は中学生のグループで、「こども葉っぱ判定士」事業の趣旨を踏まえ、樹木の働きに関する調査・研究を行った成果を壁新聞にしてまとめた作品の中から、特に優秀な作品を作成した小学生・中学生各1グループに大臣表彰を行うこととした。また、あわせて、優れた作品を作成した小学生・中学生各1グループに(財)日本環境協会理事長表彰を行う。表彰式は平成12年12月22日(金)に環境庁において行う。
 
 環境庁では、平成元年度より小学生(平成8年度以降)・中学生・高校生を対象に、樹木の二酸化炭素吸収量等の調査を通じ、大気環境保全の啓発を図ることを目的とした「樹木の大気浄化能力調査」(平成7年度までは「樹木の大気浄化能力度チェック」)を実施している。
 今年度は、全国36都道府県、231校、3,660人の参加があった。

1.平成12年度「こども葉っぱ判定士」事業について

(1)平成12年度「こども葉っぱ判定士」事業の概要

  1 事業対象  : 小学生及び中学生
 (小学生に限り保護者と一緒の参加も可能)
2 実施期間  : 平成12年7月1日~平成12年9月30日
3 参加方法  : 参加希望者は環境庁作成の「こども葉っぱ判定士」事業のパンフレットを入手し、それに従い調査を行う。パンフレットは、予め環境庁から、都道府県・政令指定都市・中核市の大気保全担当部局に送付され、これら担当部局等を通じ、参加希望者に配布。
4 調査方法  : 参加者はパンフレットに基づき次の5つのステップの調査を行う。
 ステップ1  1本の樹木が吸収する二酸化炭素の量を調べてみよう
 ステップ2  家の庭や校庭の樹木が吸収する二酸化炭素の量を調べてみよう
 ステップ3  樹木全体が吸収する二酸化炭素の量をいろいろな値と比べてみよう
 ステップ4  家庭から発生する二酸化炭素の量と比べてみよう
 ステップ5  樹木が吸収する二酸化窒素・二酸化硫黄の量を調べてみよう
5結果報告  : 参加者はすべてのステップの調査結果等を、パンフレットにある結果報告用紙に記載し、環境庁へ平成12年9月30日(土)まで(消印有効)に送付する。
6認定証交付: 環境庁は期限までに調査結果の報告を行った小・中学生に「こども葉っぱ判定士」の課程修了の大臣(環境庁長官)認定証を交付する。

(2)大臣認定証の交付について

   締め切りの9月末日までに環境庁に調査結果を報告した4,321名(昨年度:3,393名)に大臣認定証を交付する。
 大臣認定証交付者数(単位:人)
小学生 中学生 学年未記入
2,905
(2,702)
1,353
(678)
63
(13)
4,321
(3,393)

(カッコ内は、平成11年度)


2.平成12年度「こども葉っぱ判定士」壁新聞募集事業における表彰について

(1) 平成12年度「こども葉っぱ判定士」壁新聞募集事業の概要
   (財)日本環境協会では、小・中学生のグループを対象に、「こども葉っぱ判定士」事業の趣旨を踏まえ、樹木の働きに関してさらに工夫して調査を行った成果をとりまとめた壁新聞を公募。
環境庁は、壁新聞の応募作品の中から、特に優秀な作品を作成した小学生部門・中学生部門各1グループに大臣表彰を行う。また、あわせて、優秀な作品を作成した小学生部門・中学生部門各1グループに(財)日本環境協会理事長表彰を行う。
 
(2) 壁新聞応募グループ数  
   壁新聞応募グループ数: 小学生25グループ、中学生10グループ
  (平成11年度: 小学生25グループ、中学生7グループ)
 
(3) 大臣表彰(小学生1グループ、中学生1グループ)
<小学生部門>
  蜂屋(はちや)&藤島(ふじしま)」(2名)
  茨城大学教育学部附属小学校(茨城県水戸市)
  (いばらぎだいがくきょういくがくぶふぞく)
  6年 ・蜂屋 佳織(はちや かおり)
  ・藤島 亜衣(ふじしま あい)
 
<中学生部門>
  「科学探究グループ」(4名)
(かがくたんきゅう)
  福岡教育大学教育学部附属小倉中学校(福岡県北九州市)
  (ふくおかきょういくだいがくきょういくがくぶふぞくこくら)
  3年 ・永田 奈津衣(ながた なつき)
  ・白木 愛(しらき あい)
  ・吉松 由香里(よしまつ ゆかり)
  ・福永 優琴(ふくなが ゆうき)
 
(4) (財)日本環境協会理事長表彰(小学生1グループ、中学生1グループ)
<小学生部門>
  「小野(おの)グループ」(2名)
  福島県いわき市立平第一小学校(福島県いわき市)
  (ふくしまけん)(たいらだいいち)
  6年 ・小野 和佳奈(おの わかな)
1年 ・小野 郁美(おの いくみ)
 
<中学生部門>
  「松山市立椿中学校」(3名)
(まつやま)(つばき)
  愛媛県松山市立椿中学校(愛媛県松山市)
  2年 ・長尾 彩矢奈(ながお さやな)
  ・梅崎 香織(うめざき かおり)
  ・森 早織梨(もり さおり)
 
(5) 表彰式について
   表彰式を次の通り開催し、川口大臣から大臣賞を受賞の小学生部門、中学生部門各1グループに対し表彰状及び副賞が授与される。また、(財)日本環境協会の大西理事長から理事長賞を受賞の各グループに対し表彰状及び副賞が授与される。
 1 日  時: 平成12年12月22日(金)13:00~14:00
 2 場  所: 環境庁共用第9会議室(中央合同庁舎5号館26階)
 3 出席者: 国務大臣・環境庁長官川口順子
財団法人日本環境協会理事長大西孝夫
受賞の4グループ他
 カメラ撮りを御希望のマスコミ関係者の方は、あらかじめ環境庁大気保全局大気生活環境室の弥吉・佐藤までお申し込みください。期限までにお申し込みがない場合は、カメラ撮りはできませんので、ご了承ください。
(申し込み〆切:平成12年12月19日(火)17:00)


3.平成12年度「樹木の大気浄化能力調査」の実施結果について

(1) 「樹木の大気浄化能力調査」の概要
   「樹木の大気浄化能力調査」は、「こども葉っぱ判定士」事業と同様に簡単な樹木の大気浄化能力測定実験を通じ、大気保全における樹木の果たす重要な役割についての啓発を行うものであり、平成元年度から中学生、高校生を対象に実施してきた。平成8年度にマニュアルの改訂を行い、小学生も対象に含め事業を実施している。
 
(2) 参加・取り組み状況
   平成12年度の参加校(団体)数は231校(367団体)で、参加者は3,660人であった。参加231校(団体)の内訳は、小学校76校、中学校103校、高校51校、その他1団体であり、参加者の内訳は、小学生1,691人、中学生1,194人、高校生762人、学年不明13人であった。

添付資料

連絡先
環境庁大気保全局企画課大気生活環境室
室    長 :藤田 八暉(内線6540)
 室長補佐 :平塚 勉  (内線6541)
 担    当 :弥吉・佐藤(内線6546)