報道発表資料
外務省と環境省等では、オホーツク海における温暖化による流氷の減少や魚類・鳥類・海獣類等の生態系の現状に関する議論を行い、今後の日露協力の進展につなげることを目的としたシンポジウムを開催します。
1.背景
日露政府間においては、日露の隣接地域における生態系の保全及び持続可能な利用に関する協力を進めることで一致し、平成21年5月に協力の具体的な方向性を示した「日本国及びロシア連邦の隣接地域における生態系の研究、保全並びにその合理的及び持続可能な利用の分野に関する日本国政府とロシア連邦政府との間の協力プログラム」(以下「日露協力プログラム」とする。)が署名されたところです。この日露協力プログラムに基づき、これまで、日露両国の政府関係者及び研究者の参加するシンポジウム、ワークショップの開催、我が国の専門家による北方四島への訪問と四島側専門家の受入れなどが実施されています。
こうした日露協力プログラムに基づくこれまでの協力の成果を総括するため、今般、外務省と環境省等は、日露両国の研究者により、オホーツク海における温暖化による流氷の減少や魚類・鳥類・海獣類等の生態系の現状に関する議論を行い、今後の協力の進展につなげることを目的として、以下のとおり「第2回オホーツク海生態系保全・日露協力シンポジウム」を開催することとしましたので、御案内します。
2.開催概要
(1)日時
平成23年5月14日(土)~15日(日)9:00~18:00
(お昼休み・コーヒーブレークあり)
(2)会場
北海道大学 学術交流会館
(札幌市北区北8条西5丁目 JR札幌駅より徒歩約5分)
(3)主催・後援
- 主催:
- 外務省、環境省、国際科学技術協力センター(ISTC)
- 後援:
- 北海道
(4)プログラムの概要(予定)(日露同時通訳あり)
5月14日(土) | |
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9:00~ | 主催者挨拶など |
9:30~ | 基調講演 桜井泰憲 北海道大学教授・日本水産海洋学会長 「亜寒帯海洋生態系プログラム(ESSAS)の概要」 |
10:10~ | 1.流氷の海をめぐる海洋物理化学ほか 北海道大学低温科学研究所:三寺史夫教授 極東水文気象学研究所:Dr.クルツ 他 |
11:35~ | 2.海洋生態系と魚類・漁業 北海道立総合研究機構 中央水産試験場:鳥澤雅場長 水産総合研究センター 北海道区水産研究所:山村織生室長 サハリン漁業海洋研究所:Dr.ヴェリカノフ、Dr.キム・セン・トク、Dr.カエフ 他 |
15:00~ | 3.海棲哺乳類1:鯨類 東京海洋大学海洋科学部:加藤秀弘教授 他 |
17:00~ | 4.鳥類1:海鳥類 北海道大学:小城春雄名誉教授 他 |
5月15日(日) | |
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9:00~ | 5.海棲哺乳類2:トド・アザラシ類 東京農業大学生物産業学部:小林万里准教授 太平洋地理学研究所:Dr.トゥルーヒン 他 |
11:10~ | 6.鳥類2:稀少鳥類 斜里町立知床博物館:中川元前館長 生物土壌科学研究所:Dr.ヴァルチュク 他 |
13:30~ | 7.北海道・ロシア極東の陸棲哺乳類1:ヒグマ 北海道立総合研究機構 環境科学研究センター:間野勉主幹 太平洋地理学研究所:Dr.セリョートキン 他 |
14:40~ | 8.北海道・ロシア極東の陸棲哺乳類2:コウモリ 北海道大学 北方生物フィールド科学センター:河合久仁子研究員 生物土壌科学研究所:Dr.チウノフ 他 |
15:30~ | 9.生物多様性保全のために 中部シホテアリン世界遺産地域長:Dr.アスタフィエフ 他 |
17:00~ | 総合討論 |
3.参加方法
入場無料(事前申込み不要)
(ただし、人数が定員に達した場合には、御席を用意できないこともありますので、あらかじめ御了承ください。)
- ※
- 取材スペースの都合がありますので、取材を希望される場合には、5月11日(水)18:30までに下記担当までご連絡いただきますようお願いします。
4.お問い合わせ先
- ・
- 環境省自然環境局自然環境計画課 井堀
電話:03-3581-3351(内線6477)
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課
TEL 03-5521-8274(直通)
03-3581-3351(代表)
課長:塚本 瑞天(内6430)
課長補佐:奥山 正樹(内6435)
専門官:井堀 秀雄(内6477)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成21年2月26日
- 「オホーツク生態系保全・日露協力シンポジウム」開催のお知らせ (お知らせ)