報道発表資料
外務省と環境省では、オホーツク海における温暖化による流氷の減少や魚類・鳥類・海獣類等の生態系の現状に関する議論を行い、今後の日露協力の進展につなげることを目的としたシンポジウムを開催します。
オホーツク海をはじめとする日本とロシアの隣接地域には、豊かな生態系がありますが、近年、温暖化の影響により流氷が急激に減少するなどの変化が生じています。この豊かな生態系の保全及びその持続可能な利用を確保するためには、日本だけで対応することはできず、隣接するロシアとの協力が急務となっており、昨年から日露の専門家間で問題意識の共有と具体的な協力の方向性に関する議論を重ねてきました。このような専門家間の議論を踏まえ、昨年7月の北海道洞爺湖サミットの際の日露首脳会談において、両首脳は、この分野での具体的な協力の方向性を示した政府間協力プログラムがまとまったことを歓迎し、今後、この重要な分野での協力を具体的に進めていくことで一致したところです。
この日露両首脳間の合意を踏まえ、今般、外務省と環境省は、日露双方の第一線の研究者により、オホーツク海における温暖化による流氷の減少や魚類・鳥類・海獣類等の生態系の現状に関する議論を行い、今後の協力の進展につなげることを目的として、以下のとおり北海道札幌市で「オホーツク海生態系保全・日露協力シンポジウム」を開催することとしましたので、御案内します。
開催日時
平成21年3月8日(日) 9:00~17:30
(ランチブレーク・コーヒーブレークあり)
開催場所
場所:札幌プリンスホテル(国際パミール館)
(札幌市中央区南2条西11丁目 地下鉄東西線西11丁目駅下車、2番出口より徒歩2分)
参加方法
入場無料(事前申込み不要)
(ただし、人数が定員に達した場合には、御席を用意できないこともありますので、あらかじめ御了承ください。)
<プログラムの概要(予定)>(日露同時通訳)
時間 | 内容 |
9:00 | 主催者挨拶 |
9:30~10:50 | 1.温暖化で変わるオホーツク海:海洋物理化学観測の成果と今後の予測 北海道大学低温科学研究所:大島 慶一郎 教授他 極東海洋気象研究所副所長:Dr. カラセフ(Karasev)E. |
11:00~12:10 | 2.オホーツク海の生態系変動と魚類(スケトウダラ・サケ類)の動態 北海道大学水産科学研究院:桜井 泰憲 教授、帰山 雅秀 教授他 サハリン漁業海洋研究所: Dr.ヴェリカノフ(Velikanov)A. Dr.キム・セン・トク(Kim Sen Tok) Dr.ラドチェンコ(Radochenko)V. |
13:00~14:20 | 3.極東ロシアと北海道を往来するトド・アザラシ類の変動 東京農業大学生物産業学部:小林 万里 講師 北海道地区水産研究所:服部 薫 研究員 太平洋地理学研究所:Dr.ブルカノフ(Burkanov)V. Dr.トゥルーヒン(Trukhin)A. |
14:20~15:00 | 4.鳥類:特にオオワシ・オジロワシ調査の成果と今後の動態予測 知床博物館: 中川 元 館長 モスクワ国立大学: Dr.マステロフ(Masterov)V. |
15:00~15:40 | 5.ヒグマ:海と陸との生態系のつながり、極東ロシアと北海道のヒグマ 北海道環境科学研究センター: 間野 勉 主任研究員 太平洋地理学研究所:Dr. セリョートキン(Seryodkin)I. |
15:50~17:30 | パネルディスカッション |
主催・後援
- 主催:
- 外務省・環境省
- 後援:
- 北海道
本件シンポジウムに関するお問い合わせ先:
外務省欧州局ロシア課 室谷
TEL 03-5501-8000(内線5265)
FAX 03-5501-8299
環境省自然環境計画課 上野
TEL 03-3581-3351(内線6477)
FAX 03-3591-3228
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課
直通 03-5521-8274
代表 03-3581-3351
課長:渡邉 綱男(6430)
課長補佐:櫻井 洋一(6435)
担当:上野 真一(6477)