報道発表資料

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2011年04月25日
  • 水・土壌

里海づくりの手引書の作成及び里海ネットの内容拡充について(お知らせ)

 環境省では、人の手で陸域と沿岸海域が一体的に総合管理されることにより、物質循環機能が適切に保たれ、豊かで多様な生態系と自然環境が保全される恵み豊かな「里海」の創生に取り組んでいます。
 この一環として、地域における里海づくりを支援するために「里海づくりの手引書」を取りまとめるとともに、里海に関する情報発信を充実させるため、「里海ネット」の内容を拡充しました。

1.経緯・目的

 「里海」の創生については、21世紀環境立国戦略(平成19年6月閣議決定)において、重点的に着手すべき環境政策として明記されています。
 そこで環境省では、平成20年度から地方公共団体が参画する海域環境の保全や海との共生に資する活動をモデル事業に選定し支援するなどの里海創生支援事業を実施してきました。
 平成22年度は当該事業の成果を取りまとめ、地域における里海づくりを支援するための里海づくりの手引書の作成や「里海ネット」(里海に関する情報発信を行うウェブページ)の内容の拡充を行いました。

2.里海づくりの手引書の作成

 「里海づくりの手引書」は、これから里海づくりを始めよう、あるいは、里海づくりを強化しようとする際に活用できるものを目指し、里海の考え方など基本的な情報、里海づくりを始める際の事前準備、取組を進めるための里海創生計画の策定、活動の評価・見直しと手順に沿って情報や留意事項を整理し、使いやすいものとなるよう努めました。また、先進事例についても紹介し、できるだけわかりやすいものとなるよう努めました。

[海づくりの手引書の構成]

3.里海ネットの内容拡充

 里海ネットは、里海について国民の皆さんに広く知っていただくとともに、地域での里海づくりの支援を行うために、里海に関する情報を広く発信していくことを目的として平成22年7月に運用を開始しました。この度、平成22年度の里海づくりの取組内容について情報を追加するとともに、既存コンテンツを整理し、内容を拡充しました。

(1)ホームページアドレス

https://www.env.go.jp/water/heisa/satoumi/

(2)主な拡充内容

[1]里海と生態系、物質循環、ふれあいとの関係の説明の追加

 里海を構成する要素として、「生態系」、「物質循環」、「ふれあい」、「活動の場」、「活動の主体」の5つの要素が挙げられております。この中で、海域の保全と再生を支える「生態系」、「物質循環」、「ふれあい」と里海の関係について詳細な説明を追加しました。

[2]里海づくりの手引書の掲載

 「里海づくりの方法」のページを作成し、平成22年度に作成した里海づくりの手引書を掲載しました。

[3]実践事例の紹介内容の充実

 「実践事例の紹介」のページに、平成22年度に都道府県、漁業協同組合連合会等にアンケート調査を行って取りまとめた、里海づくりの事例を掲載しました。また、平成22年度の里海創生支援モデル事業で実施した、地域の海と共に暮らしてきた方々を対象にした聞き書きの結果を掲載しました。

連絡先
環境省水・大気環境局水環境課閉鎖性海域対策室
直通:03-5521-8319
代表:03-3581-3351
室長:富坂 隆史(内線6660)
室長補佐:橋本 浩一(内線6661)
主査:千野 貴彦(内線6666)

関連情報

過去の報道発表資料

平成22年7月22日
「里海ネット」の運用開始について(お知らせ)