報道発表資料

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2011年02月15日
  • 自然環境

「国連森林フォーラム第9回会合(UNFF9)」の結果概要について

 1月24日(月曜日)から2月4日(金曜日)に国連本部(ニューヨーク)において、「第9回国連森林フォーラム(UNFF9)」が開催され、100ヶ国以上の国連加盟国が出席しました。

1.期間

平成23年1月24日(月)から2月4日(金)

2.場所

ニューヨーク(国連本部)

3.参加者

100カ国以上の国連加盟国、森林に関する国際機関、NGO等から700名以上

4.我が国からの参加者

 今次会合には、我が国から環境省、林野庁、外務省、国際協力機構等が参加しました。

3.結果概要

(1)全体会合

 全体のテーマである「人々、生活、貧困撲滅のための森林」の下に、(ア)森林に関する4つの世界的な目標の達成状況及び「すべてのタイプの森林に関する法的拘束力を持たない文書(NLBI)」の実施状況の課題と評価、(イ)資金・技術協力等の持続可能な森林経営の実施手段(資金提供、技術移転等)のあり方等について検討が行われました。NLBIを実施するための資金メカニズムのあり方について、2012年3月までに各国が意見を提出しとりまとめることなどが合意されました。

NLBI:
Non-Legally Binding Instrument on all types of forests
UNFF:
United Nations Forum on Forests

(2)閣僚級会合

 2月2日から3日の間に開催され、閣僚級会合の冒頭、2011年国際森林年の公式開幕式典が開催され、国連総会議長、事務総長、ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ氏などから祝辞が伝えられました。その際、国際森林映画祭の結果発表が行われ、日本放送協会(NHK)が国際共同制作に参加した「The Queen of Trees」が最優秀賞を受賞しました。  その後、円卓会合が開催され、我が国からは角(すみ)国連大使が演説を行いました。  閣僚級会合の最後に、持続可能な森林経営とNLBIの重要性や、国際協力等の今後の取組について明らかにした閣僚宣言が採択され、2012年に開催される国連持続可能な開発会議(リオ・プラス20)に報告されることとなりました。

(3)サイドイベント

 我が国は、インドネシア政府、国際熱帯木材機関、国際協力機構、及び国土緑化推進機構との共催により、地域社会に基盤を置いた持続可能な森林経営への取組について紹介するイベントを2月3日(木曜日)に開催し、多数の参加者から好評を得ました。

4.その他

 2013年前半に開催されるUNFF10については、トルコが首都イスタンブールで開催を提案し、同提案が受け入れられました。

(参考)

(1)国連森林フォーラム(UNFF)

 国連森林フォーラムは、世界の森林の持続可能な推進を目的とし2000年に国連経済社会理事会において設立が決定された常設の委員会で、森林に関する世界的な取り組み課題の検討が行われています。

(2)「全てのタイプの森林に関する法的拘束力を持たない文書(NLBI)」

 森林に関する4つの世界的な目標((ア)森林の減少傾向の反転、(イ)森林由来の経済的・社会的・環境的便益の強化、(ウ)保護された森林及び持続可能な森林経営がなされた森林面積の大幅な増加と同森林からの生産物の増加、(エ)持続可能な森林経営のためのODAの減少傾向の反転)の達成に向けて、持続可能な森林経営の推進のために各国が講じるべき国内政策や措置、国際協力等への取組を包括的に記述した文書。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8275)
課長:星野 一昭(内:6430)
課長補佐:高柳 威晴(内:6486)
担当:長谷川 修一(内:6978)

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