報道発表資料

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2010年10月18日
  • 地球環境

カーボン・オフセット認証制度における認証案件について(お知らせ)

  • 環境省では、信頼性のあるカーボン・オフセットの取組を推進・普及するため、平成21年3月18日に「カーボン・オフセットの取組に対する第三者認証機関による認証基準(Ver.1.0)」(以下「認証基準」という。)を公表しました。
  • 同認証基準を受け、気候変動対策認証センター(事務局:社団法人海外環境協力センター)において、カーボン・オフセット認証制度が開始されました。
  • 平成22年10月5日のカーボン・オフセット認証委員会の審議を経て、下記の信濃毎日新聞株式会社、住友商事マシネックス株式会社、社団法人日本学生陸上競技連合の3件が認証され、認証ラベルの使用が認められましたので、お知らせいたします。
カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができない温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについてその排出量を見積り、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。

認証案件の概要

申請者名
(プロバイダー名
案件名認証
区分
案件の概要
信濃毎日新聞株式会社 「第59回長野県縦断駅伝競走」運営のカーボン・オフセット実施 1-2 会議・イベント開催オフセット 長野県縦断駅伝競走は、長野県下を南北に縦断する21区間・216.7kmを県内15地区別のチームにより競う駅伝大会である。
この第59回大会の運営部分を算定範囲として、J-VER20tの償却を予定している。
地域の名物駅伝 "県縦(けんじゅう)" として県内に広く定着している本大会では、これまでも持ち手部分が竹素材の応援小旗を使用するなどの環境対策を講じてきたが、本年度の大会では新しい環境行動としてカーボン・オフセットを実施するとともに、その概念やCO2削減への取り組みに関する広報活動を行なうことにより、県民の認知向上を図り、低炭素社会の実現を促す。
住友商事マシネックス株式会社 カーボンニュートラル・空調用フィルターリサイクルサービス 1-1 商品使用・サービス利用オフセット 今回のオフセット対象製品である空調用フィルターリサイクルシステムとは、新品の中性能フィルターを毎回交換する従来方式とは異なり、使用済みの中性能フィルターを超音波で洗浄・再生して再利用する方式である。新品の中性能フィルターの原材料・組立工程、及び洗浄工程におけるエネルギー使用に伴うCO2排出量に当社が購入した排出権(インド・グシャラット州フロンガス分解プロジェクト)を付与し、カーボン・オフセットすることで、コスト削減効果は勿論、リサイクル効果により環境負荷の低減、省資源・省エネ・省CO2を実現したサービスを実現します。
No.商品名
1 中性能フィルターの原材料及び組立工程に伴うCO2排出量
2 洗浄工程におけるエネルギー使用に伴うCO2排出量
社団法人 日本学生陸上競技連合
(三菱UFJリース株式会社)
「秩父宮賜杯第42回全日本大学駅伝対校選手権大会」運営における
カーボン・オフセットの実施
1-2 会議・イベント開催オフセット 全日本大学駅伝対校選手権大会とは、愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮の106.8km(8区間)を、全国25大学と東海学連選抜の合計26チームにより競う駅伝大会である。本大会では、環境への取り組みとして沿道の応援小旗の廃止、プリント用紙・記録用紙の削減など、自らの削減努力を行ってきたが、それらに加えて昨年度より更なる環境負荷低減を目指し、大会運営におけるカーボン・オフセットを実施している。今年度も引き続き、環境への取り組みの一つとしてカーボン・オフセットを実施する。バウンダリについては、大会運営における大会放送関係の運営、選手・関係者の接遇関係の運営、チーム移動関係を設定し、53tの排出量をJ-VERを用いてオフセットする。なお、昨年度開催された第41回大会のパンフレットを添付する。
プロバイダー名は、申請代理事業者またはオフセット・プロバイダーとして案件形成に寄与しているあんしんプロバイダー制度参加者

第三者認証機関による認証制度について

 信頼性の高いカーボン・オフセットの取組を普及させることを目的として、環境省が策定した認証基準等に則った適切な取組に対して、気候変動対策認証センター(事務局:社団法人海外環境協力センター)が第三者認証を実施するとともに、認証された取組に対してラベリングを実施する制度です。

(参考)

カーボン・オフセット認証委員会(一部を除き五十音順 敬称略)
佐藤 雄也(座長)
中央大学大学院公共政策研究科・理工学部 教授
池里 政弘
社団法人日本能率協会地球温暖化対策センター センター長
奥 真美
首都大学東京 都市教養学部都市政策コース 教授
宍戸 旦
社団法人日本広告審査機構 専務理事
田中 忠良
財団法人省エネルギーセンター
産業省エネ・技術本部 産業・技術総括部 部長
永田 有吾
東京青山・青木・狛法律事務所
ベーカー&マッケンジー外国法事務弁護士事務所 辯護士
日比 保史
コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 代表
山本 重成
財団法人日本品質保証機構地球環境事業部 次長
塚本 愛子
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室 室長補佐
家本 了誌
社団法人海外環境協力センター 主任研究員

認証制度に関する関連情報については、以下のホームページに掲載しています。

環境省カーボン・オフセットホームページ
 (https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
カーボン・オフセットフォーラムのホームページ
 (http://www.j-cof.org/index.html
気候変動対策認証センターのホームページ
 (http://www.4cj.org/index.html

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
直通:03-5521-8354
代表:03-3581-3351
室長:上田 康治(6737)
室長補佐:塚本 愛子(6785)
担当:下山 然(6781)

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