報道発表資料

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2010年01月22日
  • 保健対策

平成22年春の花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(第2報)について(お知らせ)

 環境省が実施している調査研究報告(最新の気象情報及び花芽調査の結果を踏まえた第2報)によれば、平成22年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量は、平成21年春(昨シーズン)と比較して、ほとんどの地域で昨シーズンよりも少なくなると予測されます。また、例年との比較では、全国的に例年並みか例年よりも少なくなると予測されます。
 スギ花粉の飛散開始時期は、例年より西日本でやや遅く、東日本から北日本では1週間程度早くなると予測されており、前回の予測(速報版、平成21年12月21日発表)に比べて一部地域でやや遅くなっています。
 しかしながら、花粉総飛散量は、一部地域を除き、全国的に花粉症を発症しうるレベルであると考えられるため、前シーズン比や例年比での増減にかかわらず、予報に基づいた早めの花粉症予防対策等が必要と考えられます。

1.概要

 環境省では、花粉症に関する調査研究の一環※1として、平成16年度から花粉飛散予測に関する調査研究を行っています。先般、当該研究による平成22年春(1月末から5月)における花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(速報版)※2を発表したところですが、最新の気象情報や花芽調査の結果を踏まえて予測を更新しましたのでお知らせします。
 花粉の総飛散量については、昨年12月に得られた花芽調査の結果を踏まえて、前回の予測を更新していますが、全国的に例年並みか例年よりも少ない、という傾向は同じです。飛散開始時期については、最新の気象情報の下に更新した結果、一部地域で前回の予測に比べて遅くなり、例年より西日本でやや遅く、東日本から北日本では例年より早くなると予測されます。詳しい内容は以下のとおりです。
 なお、今後の気象条件等により、実際の飛散開始時期は変化する可能性があります。

※1 平成21年度花粉症に関する調査・検討業務(請負先;NPO法人花粉情報協会)
※2 平成21年12月21日発表

2.平成22年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量の予測について(参考資料1)

 春に飛散するスギ及びヒノキ科花粉は前年夏の気象条件に大きな影響を受けます。花粉数に影響するのは6月から8月の日照時間や気温、降水量などで、特に7月上旬から8月中旬にかけての期間の影響が大きくなっています。また、平成21年11月から12月にスギ雄花の花芽調査が全国的に行い、スギ花粉がどの程度生産されているかをまとめています。
 そこで、平成21年6月から8月、特に7月上旬から8月中旬にかけての日照時間や気温、降水量などの気象条件にスギ雄花の花芽調査結果を考慮して、平成22年春のスギ・ヒノキ科花粉の総飛散量を予測しました※3

※3
例年比または前年比が、50%未満:少ない、50%以上~80%未満:やや少ない、80%以上~120%未満:並、120%以上~150%未満:やや多い、150%以上:多い、と記載している。

(1)前シーズンとの比較

平成22年春の花粉の総飛散量は、平成21年の7月・8月ともに日照時間が短かったことや低温の影響などにより、ほとんどの地域で昨シーズンより少なくなる見込みです。
東日本では昨シーズンより少なく、東北北部等の一部地域を除いて20~50%程度になる見込みです。特に東北南部※4から北陸の日本海側及び東海で昨シーズンよりも顕著に少なくなると予測しています。
西日本においても昨シーズンより少なく、和歌山県や中国・四国、九州の一部等を除いて20~60%程度と予測しています。しかしながら、昨シーズンよりも多くなる地域や昨シーズン並みとなる地域もあり、東日本に比較して前シーズン比では多めの予測となっています。
※4
東北南部とは宮城県、山形県、福島県のこと。

(2)例年との比較

例年との比較では花粉の総飛散量は全国的に例年並みか例年より少なくなる見込みです。
東日本では東北北部や甲信の一部で例年並みとなっていますが、その他の地域(関東、東海、北陸など)では例年の30~60%程度と見込まれます。
西日本では近畿、中国・四国、九州の約1/3の地域で例年並みと予測されており、それ以外の地域では例年の60%以上と見込まれます。例年比についても東日本よりも多めの予測となっています。
(補足)
ヒノキ科花粉の飛散量の増加について
 上記の予測では、スギ及びヒノキ科の花粉を合わせた予測結果としていますが、
このうちヒノキ科の予測については以下のようになっています。
東海以西では、今年8月の気温が四国、九州で平年並みかやや高くなりましたが、その他は7月・8月の気温はともに平年より低めでした。このため、日照不足に加えて低温の影響が加わり、ヒノキ科の花粉は全般に少なめになる可能性が高い見込みです。
しかしながら、近年、西日本では雄花をつけるまでに成長したヒノキが多くなったこともあり、ヒノキ科の花粉がスギを上回る飛散量となる年が増加してきています。このため、西日本では予測値を上回る可能性があります。

(3)前回予測(速報版)との比較

 各地域の花粉総飛散量の予測値に若干の変更はあるものの、飛散の傾向は前回の予測と同じです。

3.平成22年春のスギ花粉前線予測について(参考資料2)

 スギ花粉を放出する雄花は、日長時間や一定期間の低温へのばく露等により開花の時期が影響されます。このことから、気象庁1月15日発表の最新の1ヶ月予報を参考に、スギの花粉飛散開始について、以下のとおり予測しました。

平成21年11月及び12月の気温の経過は、12月中旬までは全国的に高めに推移しましたが、12月下旬頃から寒波が入り、1月前半の気温は当初の暖冬予想に反して、西日本を中心に低温になりました。後半には低温傾向はいったん収まり、1月下旬の気温は平年より高くなる見込みです。2月上旬は一転して北日本でやや低め、東日本と西日本は平年並みになると予想されています。
このため、雄花の休眠覚醒はほぼ例年並みですが、スギ花粉の飛散開始日は西日本で例年よりもやや遅く、東日本から北日本では例年より数日から1週間程度早くなると見込まれます。
前回の予測(速報版)と比較すると、一部地域でやや遅くなっています。

4.花粉症予防対策の必要性

 近年の花粉飛散量は多くの地域において増加しており、1980年代には大量飛散とされていた1000個/cm2を超えて、平成22年春も半数近くの地域で2000個/cm2を超える飛散になると予測されています。
 平成22年度の花粉の総飛散量は昨年度との比較で減少することが見込まれますが、一部地域を除き、全国的に花粉症を発症しうるレベルであると考えられます。前シーズン比や例年比での増減にかかわらず、予報に基づいた早めの花粉症予防対策等が必要と考えられます。

5.その他

(1)
本予測に関する留意事項
 本予測は、現時点で得られた気象データ、気象庁の季節予報及び花芽の調査結果を踏まえて作成されたものです。
 今後の気象条件等によっては、予測よりも早く花粉が飛散し始めることもあります。常に早めの花粉症予防対策を心がけることが必要です。
(2)
平成22年春シーズンの対応
 環境省では、平成22年春シーズンにおいても、花粉の総飛散量の観測データを収集し、「スギ花粉飛散開始マップ」により、都府県毎の飛散開始日情報を順次提供します。また、花粉の飛散状況について、2月上旬頃から「花粉観測システム(愛称:はなこさん)(http://kafun.taiki.go.jp/)」により、リアルタイムで情報を提供するとともに、携帯電話でも情報提供を行います。「はなこさん」に関する御質問は、環境省水・大気環境局大気環境課(担当 手塚、芳川 03-5521-8294)にお問い合わせ下さい。
 上記の情報は、環境省ホームページ上※5にて公開し、順次、更新していく予定です。
※5
環境省花粉情報サイト(https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html

 なお、上記サイトでは、花粉症に係る各種関連情報を紹介する「花粉症環境保健マニュアル2009」を併せて提供しています。

 この他、政府における花粉症対策は、今後とも関係各省(内閣府、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、気象庁、環境省)の緊密な連携の下で進めることとしております。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
代表:03-3581-3351 
直通:03-5521-8261
課長 早水 輝好(内6350)
課長補佐 佐方 信夫(内6352)

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