報道発表資料

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2000年12月06日

北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)第6回政府間会合の開催結果について

北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP:North West Pacific Action Plan)第6回政府間会合が12月5日、6日の2日間、東京(国連大学本部)において開催され、本計画の事務局機能を果たす地域調整ユニット(RCU:Regional Coordinating Unit)の設置場所などが議論された結果、我が国と韓国の双方が共同でRCUをホストし、その事務所を富山とプサンの2ヶ所に設置することが、原則として合意された。
1. 12月5日から6日の2日間にわたり、北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)第6回政府間会合が、(東京、国連大学本部)で開催された。

2. NOWPAPは、国連環境計画(UNEP)によって提唱されている地域海行動計画の一つであり、日本海及び黄海の環境保全を目的として、我が国、韓国、中国、ロシアの4カ国により、1994年に採択された。NOWPAPの下、海洋環境データの整備、各国の政策レビュー、海洋環境モニタリングの構築、海洋汚染に対する準備及び対応などの分野で具体的な事業が、参加各国の協力により進められている。

3. 今次会合では、参加4ヶ国、現在暫定的にNOWPAPの事務局を務めているUNEPのほか、各分野で具体的に事業を推進していく地域活動センターの代表などのオブザーバーが参加し、今後のNOWPAPの活動内容や、今後、NOWPAP全般の活動の調整などを行い、UNEPの権限の下、事務局機能を果たす地域調整ユニット(RCU)の設置場所などについて、議論が行われた。

4. 特に、NOWPAP活動の基盤を確立するために不可欠のものとして、RCUの設立場所に関しては、今次会合の主要議題として、参加国間で精力的な議論が行われた。

5. その結果、これまで強い熱意をもって誘致を行ってきた我が国と韓国の双方が共同でRCUをホストし、RCUの事務所を富山とプサンの2か所に設置することが、原則として合意された。

6. 今後、我が国と韓国とが中心となって富山と釜山に設置される事務所の業務の分担を具体的に調整し、参加各国の合意が得られれば、RCUを正式に設立する手続きに入ることとなる。これにより、NOWPAPの活動が大きく加速されることが期待される。

7. 我が国としては、これまで、平成9年のナホトカ号流出事故の経験や、陸上起因による海洋汚染に対する問題への関心の高まりを踏まえ、積極的にNOWPAPの活動に取り組んできたところであり、今後、RCUの事務所が富山に設置されることが決まったことを踏まえ、今後、NOWPAPの活動を通じ、北西太平洋地域の環境保全に一層貢献していく予定である。

添付資料

連絡先
環境庁水質保全局企画課海洋環境・廃棄物対策室
室 長 :伊藤 哲夫 (6620)
 担 当 :島田、溝口 (6622)