報道発表資料

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2009年08月25日
  • 再生循環

第4回日韓廃棄物・リサイクル部局長級政策対話について(結果概要)(お知らせ)

 平成21年8月24日~25日、第4回日韓廃棄物・リサイクル部局長級政策対話が韓国・環境部において開催されました。韓国からは環境部資源循環局のジョン・ヨンマン資源循環局長他、日本から谷津廃棄物・リサイクル対策部長他が参加しました。会議では、循環型社会推進への取組、電気電子製品・自動車のリサイクル、バイオマスガスの利活用等について両国の政策の概要や課題を説明し、意見交換を行いました。
 また、次回の政策対話は来年日本で行う方向で準備することになりました。

1 経緯

 平成18年1月に環境省由田廃棄物・リサイクル対策部長(当時)が韓国環境部を訪問した際に廃棄物・リサイクル対策分野での部局長級の政策対話を行うことについて合意し、平成18年6月に東京で第1回の政策対話を実施した後、毎年日韓交互に開催してきているもので、第4回となる今回は韓国で開催されました。

2 日程

 平成21年8月24日(月)~25日(火)

3 開催地

 韓国・環境部

4 出席者

(日本側)
環境省 谷津 龍太郎 廃棄物・リサイクル対策部長 他
(韓国側)
環境部 ジョン・ヨンマン資源循環局長 他

5 概要

循環基本計画について

 韓国側は今年策定しようとしている資源循環基本計画の準備状況や資源循環推進のための各種の政策の取組状況、日本側は平成20年3月に策定された日本の循環型社会形成推進基本計画及びその進捗状況の第1回点検の概要をそれぞれ説明し、循環型社会形成に向けた両国の基本方針や重点分野(グリーンニューディール関連政策)等について意見交換を行いました。

電気電子製品・自動車のリサイクル

 韓国においては昨年1月から電気電子廃棄物や使用済自動車のリサイクル法が施行されていますが、日本の自動車リサイクル制度に準じた法改正を検討しており、日本の自動車リサイクル法の見直しの状況について同制度の施行状況や実施体制の詳細、運用における課題、今後の取組の方向性等について情報・意見を交換しました。

バイオマスガスの利活用

 韓国では、生ごみの分別収集が広く実施されていますが、現在はその半量を海洋投棄しており、海洋投棄から陸上処理への転換が当面の課題です。そのため、韓国側からは、エネルギー利用に向けた廃棄物の固形燃料(RDF)化、有機性廃棄物の全量バイオガス化・固形燃料化など廃棄物のエネルギー回収の促進に向けた今後の戦略的な取組や来年度から開始される、バイオマスガス等を利用してエネルギー自立型のまちづくりを進める「緑のまち」モデル事業について説明がありました。 日本側からは廃棄物系バイオマスの利活用の状況、食品リサイクル法の概要や施行状況、バイオマスタウンの取組状況等について説明しました。 さらに、バイオマスガスの利活用をはじめとした廃棄物からのエネルギー回収に向けた両国の考え方や今後の方向性等について意見交換を行いました。

レジ袋削減対策

日韓両国における対策の状況を確認するとともに、今後、アジア諸国等が参加する国際会議等の機会をとらえて呼びかけを行っていくことで一致しました。

廃棄物対策の動向

廃棄物の収集、施設に対する基準・規制、輸出入に関する対策等について情報・意見交換を行いました。

3Rの国際的な取組の動向等

日韓両国間の対話及び協力を引き続き進めていくことに合意しました。また、アジア3R推進フォーラムへの参加等アジアの3Rの取組に日韓が協調していくことで一致しました。

このほか、来年は日本において第5回の政策対話を行うことを確認しました。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
直通:03-5521-8336
代表:03-3581-3351
室長:大森 恵子 (内線 6898)
室長代行:新田 晃 (内線 6814)
担当:中村 祥 (内線 6819)