報道発表資料

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2023年05月19日
  • 自然環境

高病原性鳥インフルエンザに係る野鳥サーベイランスの 対応レベル「2」から「1」への引き下げについて

 山形県飯豊町における高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出(野鳥国内241例目)を受け、野鳥監視重点区域を指定し、野鳥監視を強化してきました。 その後、野鳥の大量死等の異常は確認されなかったため、令和5年5月18日(木)24時に当該区域を解除しました。 これにより、指定していた野鳥監視重点区域がすべて解除となったことから、「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」に基づき、野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルを「対応レベル2」から通常時の「対応レベル1」に引き下げます。

■ 野鳥監視重点区域について

・「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」に基づき、野鳥監視重点区域は、同区域での続発がなければ以下を1日目として28 日目の24 時に解除することとしています。
 - 野鳥及び飼養鳥の場合は、回収日の次の日を1日目とする
 - 家きんの場合は、防疫措置完了日の次の日を1日目とする
 - 環境試料(糞便、水等)の場合は、採取日の次の日を1日目とする
 また、複数発生で野鳥監視重点区域の範囲が重なる場合は、最後の区域が解除されるときに同時に解除することとしています。

■ 対応レベルについて

・高病原性鳥インフルエンザの発生状況により環境省が野鳥サーベイランスの対応レベルを設定し、対応レベルに応じて、鳥類生息状況等調査(野鳥の異常の監視等)とウイルス保有状況調査(死亡野鳥等調査、糞便採取調査)を実施しています。
 
※ 「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」において、対応レベルの設定は、以下を基本とすることとしています。ただし、近隣国発生情報等により、国内での発生状況に関わらず、対応レベルを上げることもあり得ます。

対応レベル1      

発生のない時(通常時)                                                      

対応レベル2

国内単一箇所において、国内の野鳥、家きん及び飼養鳥で高病原性鳥インフルエンザの感染が確認された場合(国内単一箇所発生時)

対応レベル3

国内単一箇所発生から28日以内に国内の他の箇所において、国内の野鳥、家きん及び飼養鳥で感染が確認された場合(国内複数箇所発生時)


※ 対応レベルに応じた各調査の実施基準は下表のとおりです。

対応レべル

鳥類生息状況等調査

ウイルス保有状況の調査 

死亡野鳥等調査

糞便採取調査

検査優先種1

検査優先種2

検査優先種3

その他の種

対応レベル1

情報収集

監視

1羽

以上

3羽

以上

5羽

以上

5羽

以上

10月から12月にかけて飛来状況に応じて糞便を採取

対応レベル2

監視強化

1羽

以上

2羽

以上

5羽

以上

5羽

以上

対応レベル3

監視強化

1羽

以上

1羽

以上

3羽

以上

5羽

以上

野鳥監視重点区域

監視強化

緊急調査

発生地対応

1羽

以上

1羽

以上

3羽

以上

3羽

以上

 

【参考情報】

環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html

「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html

連絡先

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8285
室長
東岡 礼治
室長補佐
村上 靖典
室長補佐
庄司 亜香音
係長
木富 正裕