報道発表資料

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2026年06月08日
  • 自然環境

第57回ガンカモ類の生息調査(全国一斉調査)結果(速報)

1. 環境省では、ガンカモ類の冬期の生息状況把握のため、各都道府県の協力の下、1970年から毎年調査を実施しています。 
2. 今回(2026年1月)の観察数(速報値)は、ハクチョウ類約7万2千羽、ガン類約28万5千羽、カモ類約156万8千羽でした。

■第57回調査の概要

・目的:国や地方公共団体における野生動物保護管理行政(鳥獣の保護管理、希少種の保全、外来種・鳥インフルエンザ対策等)に効果的に活用されるよう、我が国におけるガンカモ類の冬期の生息状況を把握する。

・調査日:2026年1月11日(日)を基準日とした前後1週間に実施。


・調査地:ガンカモ類の生息地となっている全国約8,700地点の湖沼等
(ハクチョウ類及びガン類については、原則として全生息地を対象とし、カモ類については、可能な限り多くの生息地を対象とした。)

・調査方法:上記調査期間中に、各都道府県において各調査地点に調査員を配置し、双眼鏡等を使用した目視により、ガンカモ類の個体数を種ごとにカウント。
 

・調査者数:ボランティアの調査員など約3,500人。

・集計:各都道府県が実施した調査結果を環境省において集計。

■第57回調査結果の概要

全国約6,400地点でガンカモ類が観察されました。類別の内訳では、
 コハクチョウなどのハクチョウ類は約620地点、
 マガンなどのガン類は約160地点、
 マガモなどのカモ類は約6,300地点
で観察されました。
観察数は、
 ハクチョウ類(4種)約7万2,500羽、
 ガン類(7種)約28万5,500羽、
 カモ類(30種)約156万8,900羽で、
合計総数は約192万6,900羽でした(資料2、表1)。

(1) ハクチョウ類について
 今期のハクチョウ類(4種)の観察数を10年前(2016年)と比較すると、約7%(約4,600羽)増加していました。過去20年間の調査結果の推移を見ると、2007年の約7万8,700羽から2012年には約5万8,600羽まで減少したものの、以降はおおむね7万羽前後で推移しています(資料2、図1)。
 都道府県別では、新潟県で約2万1,200羽、宮城県で約1万6,100羽、山形県で約7,500羽と観察数が多く、この3県で全国の観察数の約61%を占めていました(資料1)。

(2) ガン類について
 今期のガン類(7種)の観察数を10年前(2016年)と比較すると、約51%(約9万6,500羽)増加していました。過去20年間の調査結果の推移を見ると、2020年までは増加傾向にありましたが、2021年にいったん大きく減少しました。翌2022年は再度増加に転じ、2023年には過去20年間で最大の観察数まで増加し、以降はおおむね27万羽前後で推移しています(資料2、図2)。
 2021年の観察数の減少は、ガン類の主要な渡来地である東北地方において、2020年末からの寒波による湖沼の凍結や積雪量の増加などのためガン類が分散して飛来し、過年度と比較して観察個体数が減少した可能性が考えられます。
 観察数の多いマガン(約90%)とヒシクイ(約5%)の個体数を前年と比較すると、マガンは約1%(約2,300羽)増加、ヒシクイは約16%(約2,000羽)増加していました。また、国際的な保護増殖活動が実施されているシジュウカラガンはガン類の約1%を占め、前年と比較すると約55%(約4,500羽)減少していました。なお、特定外来生物に指定されているカナダガン(2015年に国内根絶と報告)は、いずれの地域でも確認されませんでした。

(3) カモ類について
 今期のカモ類の観察数を10年前(2016年)と比較すると、約7%(約12万1,500羽)減少していました。過去20年間の調査結果の推移を見ると、2009年から減少傾向が見られた後、2014~2020年は160万羽程度で維持されていましたが、2021年に150万羽を下回りました。2022年~2024年は増加に転じ、以後160万羽前後で推移しています(資料2、図3)。
 観察数が10万羽を超えた県は、千葉県(約15万4,500羽)及び茨城県(約12万3,300羽)でした(資料1)。観察数の多い上位6種の個体数を前年と比較すると、マガモが約17%、オナガガモが約2%、ヒドリガモが約13%、スズガモが約25%それぞれ増加、コガモは約3%減少し、カルガモは増減がありませんでした(資料2、表2及び図4)。

(4) 飼養品種(任意報告項目)について
 調査中に観察された飼養品種については、アイガモが千葉県で2羽、アヒルが京都府で70羽の計2種が報告されました。

■その他

・今回の集計結果は速報値であり、現在行っているデータ精査の結果を踏まえて8月頃を目途に確定値を取りまとめる予定です。本結果を利用される場合には、その点に御留意願います。
・第56回ガンカモ類の生息調査(2025年1月調査実施)を始めとした過年度の結果は、次のURLから御覧いただけます。
・2017年度に作成した「ガンカモ類の生息調査の対象種識別ガイド」も同様に次のURLから御覧いただけます。
 
<環境省生物多様性センター ガンカモ類の生息調査 調査成果物>
https://www.biodic.go.jp/gankamo/gankamo_top.html

連絡先

環境省自然環境局
代表
0555-72-6031
直通
0555-42-6033
センター長
常冨 豊
保全科長
雨宮 俊

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