報道発表資料

この記事を印刷
2024年05月29日
  • 自然環境

高病原性鳥インフルエンザに係る野鳥サーベイランスの 対応レベル「3」から「2」への引き下げについて

 北海道札幌市における高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出(野鳥国内156例目等)を受け、野鳥監視重点区域を指定し、野鳥監視を強化してきました。 
 その後、野鳥の大量死等の異常は確認されなかったため、令和6年5月28日(火)24時に当該区域を解除しました。 
 これにより、指定している野鳥監視重点区域が1箇所(千葉県)となったことから、「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」に基づき、野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルを「対応レベル3」から「対応レベル2」に引き下げます。

野鳥監視重点区域について

・「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」に基づき、野鳥監視重点区域は、同区域での続発がなければ以下を1日目として28日目の24 時に解除することとしています。
 - 野鳥及び飼養鳥の場合は、回収日の次の日を1日目とする
 - 家きんの場合は、防疫措置完了日の次の日を1日目とする
 - 環境試料(糞便、水等)の場合は、採取日の次の日を1日目とする
 

対応レベルについて

・高病原性鳥インフルエンザの発生状況により環境省が野鳥サーベイランスの対応レベルを設定し、対応レベルに応じて、鳥類生息状況等調査(野鳥の異常の監視等)と死亡野鳥等調査を実施しています。
・現在指定している野鳥監視重点区域(千葉県富里市)については、当該区域内での続発がなければ、令和6年6月1日(土)に解除する予定です。国内の野鳥監視重点区域がすべて解除となった場合は、対応レベルを1に引き下げます。
※「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」において、対応レベルの設定及び調査内容は、以下を基本とすることとしています。ただし、近隣国発生情報等により、国内での発生状況に関わらず、対応レベルを上げることもあり得ます。

表1 対応レベル
 対応レベル1  発生のない時(通常時)
 対応レベル2 国内単一箇所において、国内の野鳥、家きん及び飼養鳥で高病原性鳥インフルエンザの感染が確認された場合(国内単一箇所発生時)
 対応レベル3   国内単一箇所発生から28日以内に国内の他の箇所において、国内の野鳥、家きん及び飼養鳥で感染が確認された場合(国内複数箇所発生時)

表2 対応レベルごとの調査内容
 対応レベル等
 鳥類生息状況等調査
    ウイルス保有状況の調査(死亡野鳥等調査)
 検査優先種1  検査優先種2  検査優先種3  その他の種
 対応レベル1  情報収集  1羽以上  3羽以上  5羽以上  5羽以上
 監視
 対応レベル2  監視強化  1羽以上  2羽以上  5羽以上  5羽以上
 対応レベル3  監視強化  1羽以上  1羽以上  3羽以上  5羽以上
 野鳥監視重点区域  監視強化  1羽以上  1羽以上  3羽以上  3羽以上

【参考情報】

環境省は、ホームページで高病原性鳥高病原性鳥インフルエンザに関する情報(環境省ホームページ)

 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html

野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル

 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html

連絡先

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8285
室長
宇賀神 知則
室長補佐
村上 靖典
係長
木富 正裕
係員
堀内 聖矢

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

Get ADOBE READER