報道発表資料

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2023年06月08日
  • 自然環境

北海道のキツネにおける高病原性鳥インフルエンザ 遺伝子検査陽性について

 北海道札幌市内で北海道大学が令和5年2月20日(月)に回収し、研究用に冷凍保管していたキツネ1匹の死亡個体について、同大学が遺伝子検査を実施しました。その結果、同年6月2日(金)に高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出された旨の報告がありました。本事例は、今シーズン国内2例目の、哺乳類における高病原性鳥インフルエンザ確認事例となります。なお、死亡個体の回収時点では別の野鳥の陽性確認事例により野鳥等における監視の強化を実施していましたが、その後、野鳥の大量死等の異常は確認されなかったため、当該回収地点を含む野鳥監視重点区域は既に解除されており、現在の野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルは通常時の「レベル1」から変更ありません。

詳細情報

  回収日   場所

検体情報

簡易検査  遺伝子検査 野鳥監視重点区域
都道府県 市町村

検体の種類

種名 回収数 結果判明日 結果 結果判明日 結果 指定日
哺乳類国内2例目 2/20 北海道 札幌市

死亡個体

キツネ 6/2
A型鳥インフルエンザウイルス
(H5亜型)
※本件は2/20に回収された個体であり、回収後から28日以上経過しているため、新たな野鳥監視重点区域の指定や、全国の対応レベルの変更はありません。




 

留意事項

(1)鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等があった場合を除いて、人には感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、周辺地域のみならず国民の皆様におかれては、冷静な行動をお願いします。
 

(2)キツネの感染は、海外では複数事例、国内では3事例確認(※哺乳類で確認されたのは過去も含め国内4例目)されていますが、回収地点の近くでは、陽性が確認されたカラスの死亡野鳥が複数確認されており、高病原性鳥インフルエンザに感染した鳥の捕食により感染した可能性があり、キツネ同士の感染は確認されていません。また、日常の生活で、感染した動物から人に感染することはないと考えられます。

(3)同じ場所でたくさんの野鳥などが死亡している場合には、お近くの都道府県や市町村役場に御連絡ください。


(参考)野鳥との接し方について

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/2017yachotonosessikata.pdf


【取材について】

現場での取材は、ウイルスの拡散や感染を防ぐ観点から、厳に慎むようお願いします。

【参考情報】

環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。

 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html

「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」

 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html

連絡先

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8285
室長
東岡 礼治
室長補佐
村上 靖典
室長補佐
庄司 亜香音
係長
木富 正裕

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