報道発表資料

この記事を印刷
2023年04月13日
  • 自然環境

北海道のキツネにおけるA型鳥インフルエンザ 遺伝子検査陽性について

 北海道札幌市内で北海道大学が令和5年4月12日(水)にキツネ1匹の死亡個体を回収し、同日に簡易検査を実施したところ、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認された旨の報告がありました。さらに、北海道大学が遺伝子検査※1を実施したところ、同年4月13日(木)にA型鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出された旨の報告がありました。今後、本事例について、北海道大学が遺伝子検査※2を実施し、高病原性鳥インフルエンザであるか否かを確認します。この報告を受け、回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化します。
 
※1 A型鳥インフルエンザウイルスに特有の遺伝子の確認やウイルスの血清亜型(H5又はH7亜型)を検出するための遺伝子検査
※2 病原性を判定するための遺伝子検査

詳細情報

  回収日   場所

検体情報

簡易検査  遺伝子検査(※) 野鳥監視重点区域
都道府県 市町村

検体の種類

種名 回収数 結果判明日 結果 結果判明日 結果 指定日
高病原性疑い事例 4/12 北海道 札幌市

死亡個体

キツネ 4/12 陽性 4/13
A型鳥インフルエンザウイルス
(H5亜型)
4/12

※ 発表時点(令和5年4月13日(木)18:00)では、A型鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出された段階であるため、病原性は未確定であり、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたわけではありません。今後、病原性を判定するための遺伝子検査を北海道大学で実施予定です。



 

留意事項

(1)鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等があった場合を除いて、人には感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、周辺地域のみならず国民の皆様におかれては、冷静な行動をお願いします。


(2)キツネの感染は、海外では複数事例、国内では1事例確認されていますが、高病原性鳥インフルエンザに感染した鳥の捕食により感染した可能性が示唆されており、キツネ同士の感染は確認されていません。また、日常の生活で人に感染することはないと考えられます。

(3)同じ場所でたくさんの野鳥などが死亡している場合には、お近くの都道府県や市町村役場に御連絡ください。


(参考)野鳥との接し方について

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/2017yachotonosessikata.pdf


【取材について】

現場での取材は、ウイルスの拡散や感染を防ぐ観点から、厳に慎むようお願いします。

【参考情報】

環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。

 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html

「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」

 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html

連絡先

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8285
室長
東岡 礼治
室長補佐
村上 靖典
係長
木富 正裕

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

Get ADOBE READER