報道発表資料

この記事を印刷
2023年01月06日
  • 自然環境

野鳥における高病原性鳥インフルエンザ発生状況について (疑い事例、石川県金沢市)

 石川県金沢市で令和5年1月4日(水)にハヤブサ1羽の死亡個体が回収され、国立研究開発法人国立環境研究所で遺伝子検査※1を実施したところ、同年1月6日(金)にA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認された旨の報告がありました。本事例は、野鳥における高病原性鳥インフルエンザ発生が疑われる事例となります。今後、本事例について、遺伝子検査※2を実施し、高病原性鳥インフルエンザであるか否かを確認します。この報告を受け、回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化します。 

※1 A型鳥インフルエンザウイルスに特有の遺伝子であるM遺伝子を確認するためのLAMP法による遺伝子検査
※2 ウイルスの血清亜型(H5又はH7亜型)の検出や病原性を判定するリアルタイムPCR法等による遺伝子検査

詳細情報

  回収日   場所

検体情報

簡易検査  遺伝子検査 野鳥監視重点区域
都道府県 市町村

検体の種類

鳥種名 回収数 結果判明日 結果 結果判明日 結果 指定日
疑い事例 1/4 石川県 金沢市

死亡野鳥

ハヤブサ 1/4 陰性
(1/6)
検査中
(A型鳥インフルエンザ)
1/6

※ 現時点では、簡易検査でA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認された段階であるため、病原性は未確定であり、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたわけではありません。今後、高病原性鳥インフルエンザウイルスの遺伝子検査を国立環境研究所で実施予定です。

 

留意事項

(1)鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等があった場合を除いて、人には感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、周辺地域のみならず国民の皆様におかれては、冷静な行動をお願いします。

(2)同じ場所でたくさんの野鳥などが死亡している場合には、お近くの都道府県や市町村役場に御連絡ください。

(参考)野鳥との接し方について

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/2017yachotonosessikata.pdf

【取材について】

現場での取材は、ウイルスの拡散や感染を防ぐ観点から、厳に慎むようお願いします。

【公表について】
  令和4年10月から高病原性鳥インフルエンザ発生時の公表方法を変更しました。具体的には、各都道府県内でのシーズン初確認の場合のほか、国内希少野生動植物種での発生等、緊急性が高い場合には報道発表を行い、その他の案件等は環境省ホームページに発生状況を随時掲載することとします。

【参考情報】

環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。

 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html

「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」

 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html

連絡先

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8285
室長
東岡 礼治
室長補佐
村上 靖典
係長
福田 真
担当
河邉 健

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

Get ADOBE READER