野鳥における高病原性鳥インフルエンザ発生状況について（陰性確定、沖縄県うるま市）

　沖縄県うるま市で令和４年11月30日（水）にハシビロガモ５羽の死亡個体が回収され、そのうち３羽について遺伝子検査^※１を実施したところ、Ａ型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認された旨の報告がありました。上記について、国立研究開発法人国立環境研究所で遺伝子検査^※２を実施したところ、高病原性鳥インフルエンザウイルスは検出されませんでした。このため、令和４年12月５日（月）に指定した野鳥監視重点区域を解除します。引き続き全国での野鳥における監視やウイルス保有状況調査の強化を継続します。

※１　Ａ型鳥インフルエンザウイルスに特有の遺伝子であるＭ遺伝子を確認するためのLAMP法による遺伝子検査
※２　ウイルスの血清亜型（Ｈ５又はＨ７亜型）の検出や病原性を判定するリアルタイムPCR法等による遺伝子検査

詳細情報

回収日	場所		検体情報		簡易検査		遺伝子検査		野鳥監視重点区域
回収日	都道府県	市町村	検体の種類	鳥種名	結果判明日	結果	結果判明日	結果	指定日
11/30	沖縄県	うるま市	死亡野鳥	ハシビロガモ	11/30	陰性	12/7	陰性（高病原性でない、その他鳥インフルエンザウイルス）	12/5（12/7に解除）

留意事項

（１）鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等があった場合を除いて、人には感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、周辺地域のみならず国民の皆様におかれては、冷静な行動をお願いします。

（２）同じ場所でたくさんの野鳥などが死亡している場合には、お近くの都道府県や市町村役場に御連絡ください。

（参考）野鳥との接し方について

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/2017yachotonosessikata.pdf

【取材について】

現場での取材は、ウイルスの拡散や感染を防ぐ観点から、厳に慎むようお願いします。

【公表について】
　　令和４年10月から高病原性鳥インフルエンザ発生時の公表方法を変更しました。具体的には、各都道府県内でのシーズン初確認の場合のほか、国内希少野生動植物種での発生等、緊急性が高い場合には報道発表を行い、その他の案件等は環境省ホームページに発生状況を随時掲載することとします。

【参考情報】

環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。

　https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html

「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」

　https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html