報道発表資料

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2022年02月21日
  • 総合政策

令和3年度「体験の機会の場」と連携した環境教育の研修の開催について(自然との共生を目指す~地域の自然を生かしたふるさと自然体験教育~)

環境省では、「体験の機会の場」と連携した環境教育の研修を令和4年3月11日(金)に北海道で開催します。

1.開催の目的

 本研修は、令和3年度教職員等環境教育・学習推進リーダー育成研修の一環として、「体験の機会の場」の充実・拡大に関する協定を踏まえ、「体験の機会の場」研究機構(※)と連携して行うものです。

 本研修では、同研究機構加盟事業者である特定非営利活動法人雨煙別学校が運営する雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスを訪れ、持続可能な社会の構築に向け、企業や地域の団体が、環境教育やESD(持続可能な開発のための教育)による人づくりに取り組む意義やノウハウ等を学びます。特に、「体験活動」を取り入れた環境教育について、企画や実施のポイントを学びます。

 本研修には、持続可能な地域づくりや環境教育に関心がある方や具体的取組を検討している方に広く参加いただけます。本研修では、体験活動を通じて子どもの意識・行動の変容を促す環境教育の実践方法や、企業や地域が行う体験活動と学校の教育課程をつなげる視点を学ぶことができます。また、地域の企業や団体をつなげた有機的な環境教育施策を検討する上でも有効です。さらに、持続可能な社会づくりに関心を持つ参加者間の交流は、ネットワークの構築にもつながります。

(※)環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律(以下「環境教育等促進法」という。)に基づく「体験の機会の場」の認定を受けた事業者が、民間の立場から、体験プログラム等の更なる充実を図るために設立した任意団体。「体験の機会の場」の認定を受けていることを入会要件とし、現時点で、石坂産業株式会社(埼玉県 ※事務局)、株式会社オガワエコノス(広島県)、サンデン・ビジネスアソシエイト株式会社(群馬県)、公益財団法人キープ協会(山梨県)、株式会社ナカダイ(群馬県)、株式会社相愛(高知県)、株式会社中特ホールディングス(山口県)、公益財団法人日本生態系協会(千葉県)、藤クリーン株式会社(岡山県)、加山興業株式会社(愛知県)、特定非営利活動法人雨煙別学校(北海道)の11団体が加盟。「体験の機会の場」の充実・拡大を図ることを目的として、平成29年10月に、環境省と「体験の機会の場」研究機構が、環境教育等促進法に基づく協定を締結。

2.日程・会場・主催等

  • 日程:令和4年3月11日(金)9:00~15:30(予定)
  • 会場:「体験の機会の場」雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス(北海道夕張郡栗山町字雨煙別1-4)
  • 主催:環境省
  • 協力:文部科学省
  • 共催:「体験の機会の場」研究機構
  • 運営協力:特定非営利活動法人雨煙別学校

【「体験の機会の場」雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウスについて】

 2021年3月、「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」は、環境教育等促進法に基づく「体験の機会の場」に、北海道下で初めて認定を取得しました。

 栗山町が自然へ注目する契機になったのが、1985年の国蝶オオムラサキ生息の国内北東限となる発見でした。当時、栗山町教育振興会理科部会が理科の副読本「栗山の自然をさぐる」作りのため、調査を行っていた際の出来事でした。その後、町民主体の保護活動が始まり、後に町の協力も加わり「人と自然が共生する町づくり」が進められました。オオムラサキの森(ファーブルの森)や水辺環境のあるハサンベツ里山づくりなど、現在も保全と体験のフィールド作りに取り組んでいます。同時に子どもたちへの自然体験や環境教育活動も積極的に展開してきました。こうした活動が公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団の目に留まり、2008年の廃校後から長く放置されていた旧雨煙別小学校は、同財団の支援と延べ1,500人もの町民ボランティアの手を借りて校舎が再生されました。

 2010年4月、「雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス」として、自然・環境教育・文化・スポーツ等様々な体験のできる宿泊施設としてオープンし、NPO法人雨煙別学校は、施設の維持管理・運営を担いました。同年、栗山町教育委員会はこれまでの活動やノウハウをまとめるべく、NPO法人くりやまにエコツーリズム開発支援業務を委託し、コーディネーターの育成とプログラム開発を進めました。町内小中学校での「ふるさと学習」推進の一環として、ハサンベツ里山地区を中心にした自然環境を活かした学習活動「ふるさと自然体験教育」を、『ふるさと自然体験プログラム集』としてまとめ、授業への活用を推し進めてきました。同事業は、2012年度より、NPO法人くりやまからNPO法人雨煙別学校へと引き継がれ、現在は「ふるさと自然体験教育」の拠点として雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスにて事業を展開しています。町内の子ども園から高校までと対象の幅が広がり、プログラム内容も授業内容に合わせて展開して、より充実したものとなりました。

 ハウスで提供する体験プログラムは、五感をフルに使った原体験をテーマにしています。宿泊滞在型で質の高い自然体験プログラムの展開が可能な「雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス」は、栗山町の子ども達だけではなく、全国の青少年、幼児から大人まで身近な自然と直接触れ合いながら、環境に対する理解を深め、人間的に成長していくことへの貢献を目指しています。

(雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスHP:http://uenbetsu.jp/

コカコーラ環境ハウス 体験の様子

              (写真提供:特定非営利活動法人雨煙別学校)

3.内容(予定)

  • 開講、オリエンテーション
  • 雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス概要説明
  • 体験プログラム(ハサンベツ里山をスノーハイク、水辺の生き物の越冬環境・湧水地の生き物の観察会等。)
  • 昼食(お弁当持参 or 雨煙別学校の昼食(有料))
  • NPO法人雨煙別学校の環境教育への取組・グループワーク
  • 学校とつながるためのワンポイントアドバイス

【講師(順不同)】

松原 由典 氏(NPO法人雨煙別学校 理事長)

山本 信二 氏(NPO法人雨煙別学校 副理事長)

諸橋  淳 氏(NPO法人雨煙別学校)

小澤 紀美子 氏(東京学芸大学 名誉教授)

4.申込方法等

・ 対象

持続可能な社会づくりや環境教育に関心のある方

(企業・団体職員、行政担当者、学校教職員、大学生等。)

・ 申込方法

下記ホームページ内、「お申込みフォーム」に必要事項を御記入の上、送信してください。定員(30名)に達した場合は、募集を締め切ります。

https://www.jeef.or.jp/activities/esd_teacher/program_design/

・ 参加費

無料(ただし、交通費、宿泊代、昼食代は自己負担となります。)

・  アクセス

1.マイカー利用(※駐車場無料)

2. 無料送迎車 

(往路:希望者数に応じて、当日の朝に札幌駅から出発いたします。現在の状況等については、下記お問合せ先に御連絡ください。)

(帰路:雨煙別小学校 コカ・コーラ 環境ハウス15:45出発 ⇒ 千歳空港17:00到着予定 ※参加者の所在地によっては変更の可能性あり。)

・ その他

新型コロナウイルス感染症の感染防止対策のため、参加に当たっては、研修運営事務局の指示に従い、手指の消毒、手洗い、マスクの着用等の感染防止対策に御協力ください。

5.お問合せ先

【研修に関してのお問合せ】

研修運営事務局:公益社団法人 日本環境教育フォーラム(担当:清水)

URL:https://www.jeef.or.jp/activities/esd_teacher/

MAIL:esd-kenshyu@jeef.or.jp

TEL:03-5834-2897 FAX:03-5834-2898

連絡先

環境省大臣官房総合政策課環境教育推進室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8231
  • 室長相澤 寛史(内線 6051)
  • 企画官浅原 堅祐(内線 6240)
  • 室長補佐高橋 知哉(内線 6272)
  • 担当河地 謙典(内線 6267)