報道発表資料
そのうちの東京港品川ふ頭(東京都品川区)での秋季調査において、10月8日に確認されたアリ約100個体について、専門家による同定の結果、同日、アカカミアリ(Solenopsis geminata)と確認されましたので、お知らせします。
詳細な調査の結果、コンクリートブロックの隙間への出入りが確認されたことから、翌10月9日に巣穴の内部も含め確認した上で、確認された個体を全て殺虫処理するとともに、確認地点周辺では殺虫餌(ベイト剤)を設置しています。
1.経緯
10/8 環境省が実施する全国港湾調査の東京港品川ふ頭での調査において、調査事業者が10月7日に
コンテナヤード外側のフェンスに沿って設置したトラップを回収した際、疑わしいアリを確認。
周辺を目視調査し、約100個体の働きアリを確認。うち一部はコンクリートブロックの隙間や割れ目
への出入りを確認。
関東地方環境事務所に通報するとともに、専門家による同定を実施。
当該アリについて、専門家がアカカミアリであることを確認。
10/9 専門家、調査事業者、東京都及び環境省の職員が現地を確認し、防除を実施。
防除は、専門家がコンクリート舗装面の薄い土砂を徐々に掘り起こしながら、巣の状況を確認すると
ともに、確認した個体を捕獲し殺虫。アリの出入りが確認された箇所に殺虫剤(液剤)を集中的に
散布・注入。
アカカミアリが確認された場所及びその周辺に殺虫剤(液剤)を散布し、殺虫餌を設置。
2.今回確認されたアリについて
東京港品川ふ頭において確認されたアリ(防除時を含む)は、アカカミアリの働きアリ約400個体です。有翅アリ、卵、幼虫、蛹は確認されませんでした。
3.今後の対応
引き続き、東京都と協力して、発見場所及び周辺の調査を実施し、疑わしいアリを発見した場合は、速やかに殺虫処理するなどの防除を実施します。
4.疑わしいアリの発見時の対応について
疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い>
コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。
多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。そのうえで、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。
アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。
詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方 Ver.2.0」のP.16~20を参照してください。https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/file/hiariboujo_Ver.2.0.pdf
<一般の皆様へのお願い>
ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。
・受付曜日:7月~9月 土日祝を含む毎日
10月~3月 月・水・金(ただし12月29日~1月3日を除く)
・受付日時:午前9時から午後5時
・ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110
令和元年7月1日からはチャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等を行っています。以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。
「アリーのヒアリ相談チャットボット」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html
ヒアリの詳しい特徴などについては下記を参照してください。
「特定外来生物ヒアリに関する情報」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html
○今回確認されたアカカミアリ
○今回ヒアリが発見された場所
連絡先
環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
- 代表03-3581-3351
- 室長北橋 義明
- 室長補佐八元 綾
- 室長補佐深谷 雪雄
- 担当楊木 萌(内線 7473)
関東地方環境事務所野生生物課
- 直通048-600-0817
- 課長横田 寿男
- 係長田原 亮