報道発表資料
確認された個体については、すでに全て殺虫処理するとともに、確認地点および経由地周辺では、殺虫餌(ベイト剤)等を設置しています。
1.経緯
9/15 バングラデシュのチッタゴン港からコンテナを積載した貨物船が出港。
10/2 愛知県飛島村名古屋港(飛島ふ頭)に入港し当該コンテナを陸揚げ。
10/5 飛島ふ頭から岐阜県海津市内の事業者倉庫にコンテナを陸送。
荷下ろしの際、事業者がコンテナの床にアリを確認し、殺虫処理。
事業者より、岐阜県西濃県事務所に通報。
西濃県事務所は、コンテナ及びその周辺に殺虫餌(ベイト剤)及び粘着トラップを設置。
スクリーニングの結果、ヒアリまたはアカカミアリの疑いがあったため、岐阜県より
中部地方環境事務所(以下、中部事務所)に連絡。
10/7 中部事務所は県からの要請を受け、専門家に同定を依頼。
当該コンテナについては、事業者が燻蒸消毒を実施。中部事務所及び西濃県事務所は立会すると
ともに周辺状況を確認。
名古屋港管理組合(以下、管理組合)が飛島ふ頭の陸揚げ地点を調査したところ、疑わしいアリは
確認されず。周囲に殺虫餌(ベイト剤)及び粘着トラップを設置。
10/8 当該アリについて、専門家がアカカミアリであることを確認。
2.今回確認されたアリについて
当該コンテナにおいて確認されたアリは、アカカミアリの働きアリ約300個体、蛹、幼虫、卵です。
3.今後の対応
環境省は引き続き、関係自治体等と協力して、発見場所や経由地等において疑わしいアリを発見した場合は、速やかに殺虫処理するなどの防除を実施します。
4.疑わしいアリの発見時の対応について
疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い>
コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。
多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。そのうえで、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。
アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。
詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方 Ver.2.0」のP.16~20を参照してください。https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/file/hiariboujo_Ver.2.0.pdf
<一般の皆様へのお願い>
ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。
・受付曜日:7月~9月 土日祝を含む毎日
10月~3月 月・水・金(ただし12月29日~1月3日を除く)
・受付日時:午前9時から午後5時
・ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110
令和元年7月1日からはチャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等を行っています。以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。
「アリーのヒアリ相談チャットボット」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html
ヒアリの詳しい特徴などについては下記を参照してください。
「特定外来生物ヒアリに関する情報」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html
○今回確認されたアカカミアリ(中部地方環境事務所撮影)
○今回アカカミアリが確認された場所
連絡先
環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
- 代表03-3581-3351
- 室長北橋 義明
- 室長補佐八元 綾
- 室長補佐深谷 雪雄
- 担当楊木 萌(内線 7473)
中部地方環境事務所野生生物課
- 直通052-955-2139
- 課長酒向 貴子
- 課長補佐遠藤 洋一