港湾におけるヒアリ確認調査の実施状況報告

１． 調査の目的

　ヒアリについては、平成29年６月に国内で初めて確認されて以降、現在までに14都道府県、44事例（今年度は９月20日までに６事例）が確認されています。これまでに確認された個体は全て駆除しており、国内で定着が疑われる状況にはありませんが、引き続き侵入初期で発見し早期防除を実施することが重要です。

　環境省では、国土交通省の協力のもと、継続的に侵入状況を確認することを目的として、港湾におけるヒアリの確認調査を実施しています。

２． 調査の概要

　専門業者による目視及びトラップの設置による調査を、令和元年６月３日から各港湾で順次実施しています。調査の対象は、中国、台湾等ヒアリが定着している国や地域からの定期コンテナ航路（休止航路を除く）を有する65港湾です。実施日程等は次頁の一覧表を参照ください。

　調査の実施状況については、下記の環境省ホームページで、随時公表しました。

　「港湾におけるヒアリ確認調査の実施状況」　https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/kouwan.html　　

　９月13日で夏季調査を終了し、現在は秋季調査（９～11月）を実施中です。

３． 夏季調査の実施結果

○東京都東京港（品川ふ頭）：７月17日に回収したトラップからヒアリを確認（７月19日既報）。周辺で発見

　された巣穴の内部も含め調査し、確認された個体は全て殺虫処理するとともに、その後、確認地点のモニタリ

　ング調査及び周辺の調査を実施中です。

○その他の港湾においては本調査でのヒアリ類の確認はありませんでした。

＊なお、秋季調査において伏木富山港でアカカミアリを、東京港（青海ふ頭）でヒアリを確認しています（9月

　6日、９月12日既報）。

４．関連情報

　環境省では、ヒアリに関する①基礎情報、②輸入品を扱う際の注意点、③同定方法をまとめた３つの動画を環境省公式YouTube に掲載しました。

動画①　https://www.youtube.com/watch?v=dtVSK547izc　

動画②　https://www.youtube.com/watch?v=Z6JwL-oqiw8

動画③　https://www.youtube.com/watch?v=OmHwf-5rWwA　　

○夏季調査の実施日程等一覧

○対象港湾位置図

５．疑わしいアリの発見時の対応について

　疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。