報道発表資料

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2017年12月12日
  • 自然環境

「生物多様性アクション大賞2017」環境大臣賞の決定について

 「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が12月8日(金)に開催した「生物多様性アクション大賞2017」において、株式会社 加藤建設(愛知県海部郡)の「エコミーティング~建設業における環境活動~」が環境大臣賞を受賞されましたので、お知らせいたします。
 大臣賞受賞者は、12月9日(土)に「エコプロ2017」のイベントステージで、生物多様性アクション大賞2017アンバサダーである「さかなクン」とのイベントに登壇し、プレゼンテーションを行いました。

1.生物多様性アクション大賞2017の受賞者

環境大臣賞

「エコミーティング~建設業における環境活動~」

株式会社 加藤建設(愛知県海部郡蟹江町)※まもろう部門で優秀賞を受賞

・概要

 受注した建設工事において、自然環境を守り回復する為にどのような配慮・対策および工夫が出来るかを検討・提案・実施する取組。自然環境についての知識を取得し環境に配慮した土木工事を提案・実施する為、社員の約半数がビオトープ管理士資格を取得している。

・環境大臣賞プレゼンターを務めた亀澤自然環境局長のコメント

 建設業が持つ技術は自然を守り、回復させることができるのだという思いで、会社全体が一体となってより良い受注業務を考えるという素晴らしい取組です。発注者や地域住民と一緒に地域ぐるみで環境を豊かにしようと目指している姿勢も、全国の事業者の参考となります。これからも、建設業ならではの視点から、地域の自然環境保全を推進していくことを期待しております。

環境大臣賞受賞者   エコプロステージイベントの様子

環境大臣賞を受賞した株式会社 加藤建設と亀澤自然環境局長(右)、渡辺審査委員長(左)

12月9日のエコプロ2017におけるステージイベントの様子

農林水産大臣賞

「魚部~人物多様性をもとに、生物多様性を伝える活動」

北九州・魚部(福岡県北九州市)※つたえよう部門で優秀賞を受賞

その他各賞

種別

団体名/チーム名

活動名

活動拠点

優秀賞

たべよう

部門

学校・教育

研究機関

石巻市立大原小学校

子供たちによるふるさとづくり「牡蠣養殖体験」

宮城県

石巻市

ふれよう

部門

市民団体

生物多様性リーダーチーム

勝浦川流域フィールド講座

徳島県

徳島市

えらぼう

部門

市民団体

特定非営利活動法人つくしん棒

YUMEITAプロジェクト

岐阜県

郡上市

特別賞

SDGs賞

学校・教育

研究機関

渋川小学校・滋賀の郷土料理学習実行委員会

「食べることで、琵琶湖を守る」滋賀の郷土料理学習

滋賀県

草津市

復興支援賞

学校・教育

研究機関

気仙沼市立大谷中学校

大谷ハチドリ計画

宮城県

気仙沼市

グリーン
ウェイブ賞

市民団体

特定非営利活動法人三嶺の自然を守る会

三嶺の豊かな森を守る活動

徳島県

徳島市

セブン‐イレブン記念財団賞

学校・教育

研究機関

兵庫県立御影高等学校
環境科学部生物班

六甲山のキノコの多様性調査

兵庫県

神戸市

審査委員賞

市民団体

NPO法人田んぼ

3・9・4で持続可能な田んぼの評価

宮城県

大崎市

市民団体

一般社団法人くりはら
ツーリズムネットワーク

足元の価値を観つける体験プログラム

宮城県

栗原市

市民団体

山梨県立吉田高等学校放送部×富士山アウトドアミュージアム

富士山麓ロードキル撲滅プロジェクト

山梨県

南都留郡

市民団体

NPO法人大杉谷自然学校

伝統漁法がつなぐ宮川の未来

三重県

大台町

市民団体

魚津三太郎倶楽部

おつかいもん魚津

富山県

魚津市

学校・教育

研究機関

みさを大豆研究班

みさを大豆復活プロジェクト

熊本県

阿蘇市

農林水産大臣賞受賞者 記念撮影

農林水産大臣賞を受賞した北九州・魚部 各賞の受賞者全員による記念撮影

・渡辺 綱男 審査委員長(IUCN日本委員会会長)の総評

 今年の特徴は新規応募でかつレベルの高い活動が多かったこと、小・中・高という若い世代の活動、ユースの力の素晴らしさが目を引きました。応募をいただいた116件の全ての活動が私たちの社会をより良い方向に変えていく大きな力になりますし、掛け替えのない宝物です。それぞれが全国の牽引役になって、更に前に進んでいきますよう願っています。

※ 各優秀賞・各特別賞の結果についてはこちらからご覧いただけます。

「生物多様性アクション大賞」特設ページ

URL: http://5actions.jp/award2017/result.html

2.本件に関する問い合わせ先

(一般の方)

生物多様性アクション大賞事務局 担当:木村

Tel: 03-5256-6770

E-mail: award@cepajapan.org

(報道関係の方)

生物多様性アクション大賞 広報事務局 (サンカルパ内)担当:梶原

E-mail: press@cepajapan.org

参考

○「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)

 2011年から2020年までの10年間は、国連の定めた「国連生物多様性の10年」です。生物多様性条約第10回締約国会議(2010.10愛知県名古屋市)で採択された、新たな世界目標である「愛知目標」の達成に貢献するため、国際社会のあらゆるセクターが連携して生物多様性の問題に取り組むこととされています。

 これを受け、愛知目標の達成を目指し、国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取組を推進するため、「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が2011年9月に設立されました。環境省はUNDB-Jの事務局を務めています。

(ウェブサイト)http://undb.jp/

(Facebookページ)https://www.facebook.com/UNDBJ

○生物多様性アクション大賞

 「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が推進している「MY行動宣言5つのアクション(たべよう、ふれよう、つたえよう、まもろう、えらぼう)」を参考に、5つのアクションに即した活動を表彰するものです。

 全国各地で行われている5つのアクションに貢献する団体・個人の取組を表彰し、積極的な広報を行うことにより、生物多様性の主流化を目指します。活動規模の大小を問わず、あらゆるセクターに「生物多様性の自分ごと化」を促し、「国連生物多様性の10年」の広報・教育・普及啓発活動の一つとして、またCOP10で採択された「愛知目標」達成の一助として実施します。

 本年度は、全国から総数116の優れた活動の応募がありました。

(ウェブサイト)http://5actions.jp/award2017/index.html

・審査員は以下の10名

渡辺綱男(IUCN日本委員会会長) 委員長

足立直樹(株式会社レスポンスアビリティ)

小野弘人(セブン-イレブン記念財団)

梶谷辰哉(国土緑化推進機構)

川廷昌弘(CEPAジャパン)

坂田昌子(UNDB市民ネット)

道家哲平(日本自然保護協会)

星野智子(環境パートナーシップ会議)

農林水産省 大臣官房 政策課 環境政策室長

環境省 自然環境局 自然環境計画課 生物多様性主流化室長

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室
代表   03-3581-3351
直通   03-5521-9108
室長   長田 啓 (内 6661)
室長補佐 尼子 直輝(内 6481)
室長補佐 西田 将人(内 6662)
担当   野口 智彬(内 6490)