報道発表資料
確認されたヒアリは全て薬剤で殺虫していますが、残存個体がアスファルト深部にも生息している可能性があることから、今後緊急点検及び防除を行う予定です。
なお、6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は10月20日現在で12都府県、合計22例で、本件は18例目の事例の続報となります。
1.発見場所
福岡県北九州市北九州港太刀浦第1コンテナターミナル(以下「第1CT」という。)
2.今回確認されたヒアリについて
第1CTの9月15日以降ヒアリが確認されている箇所において、10月19日に九州大学ヒアリ研究グループ所属の専門家が北九州市及び九州地方環境事務所職員同行のもと、現地調査を実施しました。専門家が第1CT舗装面のアスファルトの割れ目を調査したところ、まとまった数のヒアリが確認されました。
確認した個体数:数百個体以上(働きアリ、幼虫・サナギを含む)
発見した場所:第1CT照明灯の周囲のアスファルト面にひびが入った箇所
対応:確認されたヒアリについては、ただちに殺虫液剤による防除を実施し、周辺の生息の可能性があると考えられるアスファルト割れ目等にも薬剤を散布した。
※前回までに経緯については、平成29年9月15日、10月2日、10月12日各報道発表資料参照してください。
9月15日発表資料:https://www.env.go.jp/press/104585.html
10月2日発表資料:https://www.env.go.jp/press/104648.html
10月12日発表資料:https://www.env.go.jp/press/104690.html
なお、環境省が実施している2km調査(全国のヒアリが確認された地点における周辺2km程度の調査)において、10月11日に当該箇所に設置し、17日に回収したトラップにおいてもヒアリが2個体(発見時には既に死亡。専門家による同定は10月18日。)が発見されています。
また、これまでのところ、北九州港の他のコンテナターミナルではヒアリは発見されていません。
3.今後の対応について
当該箇所のアスファルトの深部にさらにヒアリが生息している可能性があるため、北九州市が今後付近のアスファルトを掘削し、ヒアリ生息状況を確認、殺虫処理を行った上で、掘削部にコンクリートを充填する予定です。
また、当該地において、今後も北九州市と連携しながら継続してヒアリのモニタリング及び防除を実施する予定です。また、環境省は、北九州港において、国土交通省港湾局と協力して、既に中国、台湾等の定期航路を有する全国68港湾における目視及びトラップによる調査及び全国のヒアリが確認された地点における周辺2km程度の調査を行っており、引き続き調査を実施していきます。
○今回確認されたヒアリ(提供:九州大学ヒアリ研究グループ)
○ヒアリを発見した場所
○ヒアリ確認時の現場及び防除の様子