報道発表資料

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2016年12月12日
  • 大気環境

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)第18回政府間会合の結果について

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の第18回政府間会合が、2016年11月22日(火)~23日(水)にタイ・バンコクで開催され、UNEPとEANETの間のEANET事務局の整理に関する枠組文書及び酸性雨の状況に関する第3次定期報告書等が承認されました。

1.会合の概要

○日程  11月22日(火)~23日(水)

○場所  タイ・バンコク

○主催者 EANET事務局(国連環境計画アジア太平洋事務所)

 EANETネットワークセンター(一般財団法人日本環境衛生センターアジア大気汚染研究センター)

○参加者 EANET参加13か国の代表(カンボジア、中国、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、韓国、ロシア、タイ、ベトナム)等

○我が国からの出席者 環境省、外務省の担当官等

(参考)

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET:Acid Deposition Monitoring Network in East Asia)は、酸性雨問題に関する東アジア各国の協力の推進を目的とした政府間ネットワークです。我が国のイニシアティブにより立ち上げられ、2001年1月から本格稼働を開始しており、現在の参加国は13ヵ国です。(詳細については、別添参照)

2.結果の概要

○ UNEPとEANETの間のEANET事務局の整理に関する枠組文書の承認

 本文書は、EANETの事務局がバンコクにあるアジア工科大学(AIT)のアジア太平洋地域資源センター(RRC.AP)から国連環境計画アジア太平洋地域事務所(UNEP ROAP)に改編されたことを受け、EANETの事務局としてのUNEP ROAPの役割等を整理したものです。会合では文書の内容が承認され、13か国を代表してIG18議長が署名し、後日UNEP事務局長が署名する予定です。

○ 酸性雨の状況に関する第3次定期報告書

 2010~2014年までの5年間に蓄積されたEANETモニタリングデータに基づき、東アジアにおける酸性雨の状況を解析・評価する報告書について、これまで、起草委員会を中心に科学諮問委員会において検討されてきました。今般、科学諮問委員会で作成・採択された同報告書について、必要な修正を行った上で正式に了承されました。

 報告書では、東南アジア地域におけるSO2濃度が2000年に比べて改善していること、また、近年地域の課題となっているPM2.5やオゾン等のモニタリングについて、今後EANETにおけるモニタリング活動を強化する必要があることなどが盛り込まれています。

   報告書は、修正作業が終了後、以下のウェブサイトにアップロードされる予定です。

   http://www.eanet.asia/jpn/docea_f.html

3.今後の対応

 酸性雨等の広域大気汚染問題は東アジア地域共通の課題であり、我が国としては、引き続きEANETの活動を技術的・財政的に支援していくとともに、EANETを東アジア地域における大気環境管理のための重要な基盤として、その活動の充実・強化を図ることとしています。

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局大気環境課
直通 03-5521-9021
代表 03-3581-3351
課長   瀧口 博明(6530)
課長補佐 梁瀬 達也(6547)

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