報道発表資料

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2016年05月19日
  • 総合政策

「環境アセスメント環境基礎情報データベースシステム」のリニューアルについて

 環境省は、19日、「環境アセスメント環境基礎情報データベースシステム」をリニューアルしましたので、お知らせします。
 環境省では、風力発電等の再生可能エネルギーの導入拡大と、質が高く効率的な環境アセスメントの実施を促進することを目的として、環境影響評価に関係する方々(事業者、地方公共団体、NPO、地域住民等)が活用できる環境基礎情報を「環境アセスメント環境基礎情報データベースシステム」を通じて提供しています。
 今回のリニューアルでは、新たに風力発電所・地熱発電所(計画中の発電所を含む。)の位置情報を収録するなど、提供する情報を拡充するとともに、地理情報システム(GIS)で提供する情報を再構築し、情報の閲覧・検索等の利便性の向上を図りました。

1.背景・目的

 環境省では、風力発電等の再生可能エネルギーの導入拡大と、質が高く効率的な環境アセスメントの実施を促進することを目的として、環境影響評価に関係する方々(事業者、地方公共団体、NPO、地域住民等)が活用できる環境基礎情報を「環境アセスメント環境基礎情報データベースシステム」(以下「本システム」という。)に収録し、平成26年より提供しています。

 今回、提供する情報の拡充と閲覧・検索等の利便性の向上のため本システムのリニューアルを行い、新たに風力発電所・地熱発電所(計画中の発電所も含む。)の位置情報を収録するなど、環境影響評価に活用できる情報を拡充しました。また、平成27年度に実施した「情報整備モデル地区における環境基礎情報の調査」の調査結果(以下「情報整備モデル地区環境情報」という。)を追加して収録しました。

2.「環境アセスメント環境基礎情報データベースシステム」の概要[参考資料 1頁]

 本システムは、情報整備モデル地区(全国で23道府県86地区を選定、参考資料 2頁)において実施した動植物等の環境調査の結果や、全国の重要野鳥生息地等の地図上に表現される環境情報、また、技術的な参考文献や環境影響評価事例等の情報を整備・提供しています。

【環境アセスメント環境基礎情報データベースシステム https://www2.env.go.jp/eiadb/ 】

 今回のリニューアルでは、必要な環境情報をより的確に検索・閲覧できるよう、地理情報システム(GIS)で提供する情報を一元化し、以下の構成に再構築しました。

<環境アセスメント環境基礎情報データベースの構成>[参考資料 4頁]

 これまで、「情報整備モデル地区環境情報」と「地域既存環境情報」をそれぞれ個別のGIS画面で提供していましたが、新たに「風力発電所・地熱発電所情報」を追加するとともに、これらのGIS情報を一元化し、任意の情報を選択して表示できるようにしました。

(1)地理情報システム(GIS)

 ①風力発電所・地熱発電所情報[参考資料 5頁]

今回のリニューアルで、新たに、既設の風力発電所・地熱発電所や、現在、環境影響評価の手続を進めているなど、計画中の風力発電所・地熱発電所の位置情報を収録しました。地図上のGIS情報として提供します。

 ②情報整備モデル地区環境情報

環境省が平成24年度から実施している「情報整備モデル地区における環境基礎情報の調査(地域固有環境情報調査)」において調査を実施した情報整備モデル地区における動植物・生態系等の調査結果を地図上のGIS情報として提供しています。

現在、全国16道府県43地区の情報整備モデル地区の調査結果情報が閲覧できます。今後、順次追加する予定です。

 ③地域既存環境情報[参考資料 6頁]

環境影響評価において活用できる自然的状況、社会的状況に関する情報を地図上のGIS情報として提供しています。

今回のリニューアルで、「景観」や「人と自然との触れ合いの活動の場」などの情報を拡充しました。

(2)情報整備モデル地区環境情報 報告書[参考資料 7頁]

環境省が平成24年度から実施している「情報整備モデル地区における環境基礎情報の調査(地域固有環境情報調査)」の報告書を提供しています。

今回、平成27年度までに調査が完了した情報整備モデル地区の報告書を追加して収録しました。全国22道府県78地区の報告書が閲覧できます。

(3)参考文献

風力発電所等の環境影響評価において参考になる文献等の情報について、提供しています。

今回のリニューアルで、全てのカテゴリの情報を拡充しました。

・鳥類・コウモリ類への影響に関する文献資料情報

・騒音・低周波音に関する文献資料情報

・風力発電等に関する指針・ガイドライン情報

・風力発電設備の諸元(規格、仕様等)の情報

(4)環境影響評価事例[参考資料 8頁]

これまでに行われた風力発電等に関する環境影響評価図書の概要を提供しています。

近日中に、環境影響評価法に基づく環境影響評価図書の情報の収録を予定しています。

3.情報の取り扱いについて

 環境アセスメント環境基礎情報データベースに掲載されている情報は、環境影響評価の図書の作成にあたり、出典を明らかにした上で利用することができます。

 なお、重要な動植物の生息・生育情報については、情報管理の徹底等を条件とする利用申請の手続を行った上で、環境影響評価の手続を開始した事業者(計画段階環境配慮書を提出した方)や、再生可能エネルギーの導入の検討に活用したい地方公共団体等に提供しています。

 詳細は、本システムの「重要な動植物に関する情報の取扱い」をご確認ください。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境影響審査室
直  通:03-5521-8237
代  表:03-3581-3351
室  長:神谷 洋一(内線6231)
室長補佐:相澤 寛史(内線6233)
専 門 官:會田 義明(内線6235)

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