平成28年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散状況及び終息時期について

注１：

東北地方北部：青森県、岩手県、秋田県

東北地方南部：宮城県、山形県、福島県

関東地方北部：群馬県、栃木県、茨城県

関東地方南部：埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

甲信地方：長野県、山梨県

北陸地方：福井県、石川県、富山県、新潟県

東海地方：三重県、愛知県、岐阜県、静岡県

近畿地方：兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県

中国地方：山口県、広島県、岡山県、島根県、鳥取県

四国地方：香川県、徳島県、愛媛県、高知県

九州地方：福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県

注２：

例年比または前シーズン比が、50％未満：少ない、50％以上～80％未満：やや少ない、

80％以上～120％未満：並、120％以上～150％未満：やや多い、150％以上～180％未満：多い、

180％以上：かなり多い、としている。

１．概要

環境省では、花粉症に関する調査研究の一環として、平成16年度から花粉飛散予測に関する調査研究^※１を行っています。これまで、平成28年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散予測を平成27年12月、平成28年１月に公表しましたが、今般、スギ・ヒノキ花粉の飛散状況及び花粉飛散の終息時期について、今年4月までの状況を取りまとめましたので公表いたします。

※１ 平成27年度花粉症に関する調査・検討業務（請負先：ウェザー・サービス株式会社）

２．スギ・ヒノキ花粉の飛散状況について（別添）

（１）スギ・ヒノキ花粉の飛散量について

前シーズンと比較して東北、関東、甲信、中国及び九州地方では「かなり多い」から「やや多い」となっている地域が多く、北陸及び近畿地方では「やや少ない」から「少ない」となっている地域が多くなっています。その他の地域では一貫した傾向はありません。

例年（６年平均）との比較では、東北地方では「かなり多い」又は「多い」となっており、甲信地方では「やや多い」又は「例年並み」となっています。関東及び北陸地方では「例年並み」となっている地域が多く、その他の地域では大半が「やや少ない」又は「少ない」となっています。

（２）スギ花粉の飛散開始時期について

今シーズンのスギ花粉は、関東地方の一部では１月中旬から、中国、四国及び九州地方の一部で２月上旬から観測されました。その後、２月中旬頃より広い範囲で飛散が一斉に始まりました。

前年との比較では、関東地方の一部等に飛散開始が10日以上早まった地域が見られた一方、近畿地方の一部等では飛散開始が10日以上遅れた地域も見られました。

例年との比較では、関東地方の一部で20日以上も早めの飛散開始になりましたが、その他の地域では概ね例年並みとなりました。

（３）ヒノキ花粉の飛散開始時期について

今シーズンのヒノキ花粉は、北陸地方では３月上旬から、関東、東海、中国及び九州地方では３月中旬から、甲信、近畿及び四国地方では３月下旬から、東北地方は４月上旬から飛散が開始しました。

３．スギ・ヒノキ花粉の終息時期について（別添）

各地点で観測されたスギ・ヒノキ花粉飛散量、花粉の平均的な飛散量の変化等を用いて、花粉飛散が終息する時期を予測しました。

（１）スギ花粉の終息時期

スギ花粉の飛散は広い範囲で既に終息しているか、飛散量が大きく減少しており、一部の地域を除き４月下旬までには概ね終息する見込みです。東北地方北部及び甲信地方の一部では５月上旬までに終息する見込みです。

（２）ヒノキ花粉の終息時期

ヒノキ花粉の飛散は、既にピーク時期は過ぎた地域もありますが、関東、甲信、北陸、東海及び近畿地方並びに中国地方の一部では、やや多い飛散が続いています。東北地方南部、中国地方の一部及び九州地方では４月下旬までに概ね終息する見込みです。また、そのほかの地域も５月中旬までには概ね終息する見込みです。

＜関連情報＞

環境省ホームページ

https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html

ウェザー・サービス株式会社ホームページ

http://www.otenki.co.jp/alpha_chiba/com/pollen/durham.html

添付資料

• 別添 [PDF 93 KB]