報道発表資料

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2015年10月27日
  • 自然環境

「自然公園における法面緑化指針」の策定について(お知らせ)

 環境省では、自然公園において生物多様性の保全に配慮し周辺の環境と調和した自然回復を目指す法面・斜面の緑化を推進するため「自然公園における法面緑化指針」を策定しました。
 あわせて、本年1月30日(金)から3月1日(日)までの30日間で実施した本指針案に関する意見募集(パブリックコメント)について、その結果を取りまとめましたので、お知らせいたします。

1.指針策定の経緯と目的

 平成16年に特定外来生物の生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)が公布され、植物の取扱いについても生物多様性保全や外来生物対策の観点からの配慮が求められるようになり、平成17年度及び18年度には国土交通省、農林水産省、林野庁、環境省の4省庁で生物多様性に配慮した緑化植物の取扱いを検討し、「生物多様性に配慮した緑化植物の取扱方針(案)」を取りまとめました。

 一方、自然公園における法面緑化の取扱については、技術的なガイドラインとして昭和55年度に策定された「自然公園における法面緑化基準」が長年活用されてきましたが、平成21年に自然公園法が改正され、目的規定に生物多様性の確保に寄与することが追加されるなど、自然公園における法面緑化においても、従来の周辺環境との調和に加え生物多様性の保全に配慮することが求められています。

 これを受けて、環境省では、平成25年度から学識経験者などから構成される検討会を設置し、「生物多様性に配慮した緑化植物の取扱方針(案)」を踏まえ、遺伝的多様性の保全にも配慮した、自然公園における法面緑化の望ましいあり方について、検討を進めてきました。今般、検討会での議論及びパブリックコメント等を踏まえ、「自然公園における法面緑化指針(別添1)」として取りまとめました。また、本指針の趣旨を説明するため、「自然公園における法面緑化指針解説編(別添2)」もあわせて作成しました。

 本指針に沿って、周辺の環境と調和し、生態系、種、遺伝子の3つのレベルでの生物多様性の保全に配慮された法面緑化が行われることにより、自然公園の生物多様性の確保に資することを目的としています。

2.意見募集(パブリックコメント)の結果(詳細は別添3のとおり)

(1)意見募集期間:平成27年1月30日(金)から平成27年3月1日(日)

(2)意見募集結果

   ・意見提出者数  21人・団体

   ・提出された意見数 34件

添付資料

連絡先
環境省自然環境局国立公園課
直 通:03-5521-8279
代 表:03-3581-3351
課 長:岡本 光之(6440)
補 佐:河野 通治(6650)
専門官:松尾 浩司(6693)
係 長:吉田 祥子(6447)

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