報道発表資料
環境省では、平成20年3月からペットボトルを始めとした容器包装のリユースの促進やデポジット等の活用による循環的な利用の促進について研究会を設けて検討を行っており、7月に中間取りまとめをいただき、実証実験を行うべきとされていたところです。
この度、同中間とりまとめを踏まえ、デポジット制を利用したリターナブルペットボトルの販売・回収・洗浄に係る実証実験を以下のとおり実施することになりましたので、お知らせいたします。
1. 実験の背景
ペットボトルを始めとする容器包装について、容器包装リサイクル法に基づく「リサイクル」は一定程度進展してきましたが、更なる循環型社会の形成を目指して廃棄物の発生抑制とより一層の環境負荷低減を図るため、平成20 年3月に「リユース」や「デポジット」の導入について検討する「ペットボトルを始めとした容器包装のリユース・デポジット等の循環的な利用に関する研究会(座長:安井至 国連大学名誉副学長、東京大学名誉教授)」を設置し、7月に中間取りまとめをいただいたところです。同中間とりまとめでは、「今秋に実証実験を行うことが適当である」とされました。
これを踏まえ、クローズドシステム(宅配販売)とオープンシステム(地域店舗店頭販売)の双方で、デポジット制を利用したリターナブルペットボトル入りミネラルウォーターの販売・回収を行う実証実験を以下のとおり実施することになりました。
この実験結果については、消費者の受容性や回収率、小売店の意識、汚損ボトルの除去や、コスト・環境負荷等について検証を行い、同研究会において検討を進める予定です。
2. 実験の内容
(1)販売する商品
専用のペットボトルに、ミネラルウォーターを入れて販売する(1.5リットル)。1次販売期間では、新品の専用ペットボトルを使用したものを販売し、2次販売期間では、回収されたペットボトルに内容物の充填を行ったものを販売する。
(2)販売方法
ペットボトルのリユース実験であること、2次販売期間においては回収されたペットボトルを再使用した商品であることを明示する。また、オープンシステム・クローズドシステムとも、デポジットにより返却のインセンティブを付与する(横浜市:10円、柏市:20円を商品価格130円に上乗せして販売)。
(3)販売店・地域
[1]オープンシステム
以下の3店舗で販売を行う。
- 京急百貨店 (神奈川県横浜市港南区上大岡西1-6-1)
- イトーヨーカドー 綱島店(神奈川県横浜市港北区綱島西2-8-1)
- apris KEIHOKU (千葉県柏市南柏2-12-2)
[2]クローズドシステム
パルシステム千葉(柏センター)で販売を行う。
(4)販売・回収時期
[1]オープンシステム(販売期間ごとの販売予定本数各店舗320本
- 1次販売期間
- :8月30日(土)販売開始
- 2次販売期間
- :11月8日(土)販売開始
- 回収期間
- :8月30日(土)~12月末頃
[2]クローズドシステム(販売期間ごとの販売予定本数1000本
- 1次販売期間
- : 9月 1日(月)~ 9月 5日(金)
- 2次販売期間
- :11月10日(月)~11月14日(金)
- 回収期間
- : 9月1日(月)~10月17日(金)
11月10日(月)~12月26日(金)
(5)ペットボトルの回収方法
[1]オープンシステム
- 京急百貨店及びapris KEIHOKU:
- 自動回収機(トムラ社製)により回収を行う。消費者は自動回収機に使用済みの専用ボトルを投入し、レシートを受け取り、レジ又はサービスカウンターでデポジットの清算又はポイントの付与を受ける。
- イトーヨーカドー 綱島店:
- サービスカウンターで回収を行い、その場でデポジットの清算を受ける。
[2]クローズドシステム
- パルシステム千葉(柏センター):
- 宅配時に箱入りで回収を行う。デポジット分は回収月に返金処理を行う。
(6)洗浄
東京都内の洗びん工場にて洗浄を行う。洗びん工場への輸送はびん商の協力を得て行う。洗浄の前後に汚損ボトルを除去するよう検査を行う。
(7)アンケートの実施
横浜国立大学経営学部馬奈木准教授の協力を得て実施。オープンシステムにおいては、店頭での販売時及び返却時に、購入者及び非購入者にアンケートを実施する。クローズドシステムにおいては、販売時にアンケートを同封することにより行う。
問い合わせ先
パルシステム生活協同組合連合会広報室次席スタッフ 伝田(03-5976-6133)
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室
平尾(03-5501-3153)
- 連絡先
- 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室
直通:03-5501-3153
代表:03-3581-3351
室長:上田 康治(6831)
室長補佐:平尾 禎秀(6823)
担当:安藤・九反田(6837,6823)