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平成24年度環境研究総合推進費 研究成果発表会 環境研究の最前線

観測データとモデルの融合化によって黄砂発生量変動の謎を解く

西川 雅高
((独)国立環境研究所 環境計測研究センター環境計測化学研究室長)

概要:

本研究は、風送ダスト(黄砂・バイオエアロゾル)の大気物理・大気化学的解析、気象学的解析とモデル技術開発、生物化学的検証、動物実験学的検証を基にして、深刻化する黄-砂問題に関する社会的・行政的要求に答えることを目的とし、黄砂予測モデル精度の大幅な向上を達成しました。


地球温暖化対策:主要国が参加できる国際合意は見つかるか?

亀山 康子
((独)国立環境研究所 社会環境システム研究センター持続可能社会システム研究室長)

概要:

本研究は、主要国(米国、欧州、アジア新興国、ロシア)の国内政策決定(政治、経済、エネルギー政策、外交政策等)を踏まえた政策研究、および主要国にとって受け入れられる国際制度構築に関する研究を実施し、次期枠組みに関する国際交渉の最終段階における政策立案者への具体的なインプット、及び、合意達成後の各国内での効果的な実施過程への移行に向けた政策提言を最終達成目標とします。


クマの数を調べる、森には何頭いるのか

米田 政明
((一財)自然環境研究センター 研究主幹)

概要:

本研究は、ツキノワグマ及びヒグマを対象とし、国内の生息環境に適用できる実用的な個体数推定及びモニタリングのための標準法開発を目的としています。具体的な研究目標としては、ヘア・トラップ法の改良と標準化に重点をおいて、個体数数推定精度の向上及び費用対効果の観点から次の4つの課題解決を目指します。
(1)ヘア・トラップ法による個体数推定法の確立
(2)個体数推定に関わる効果的なDNA分析法の確立
(3)補完法・代替法の開発
(4)個体群モデルによるモニタリング手法及び生息数推定法の確立


自動車排ガスに含まれる微量有害物質の最新測定方法

山田 裕之
((独)交通安全環境研究所 環境研究領域主席研究員)

概要:

本研究は、自動車から排出されるニトロ化合物を、赤外キャビティーリングダウン吸収分光法を用いてリアルタイム計測可能な計測装置を開発しました。計測対象物質としては、排ガス中に含有されているニトロ化合物のうちの主要物質とし、一般的な自動車計測に求められている数秒間隔程度のリアルタイム計測を行いました。


胎児へのPCBやダイオキシンのばく露を減らす女性のよりよい魚介類の食べ方

仲井 邦彦
(東北大学 大学院医学系研究科 教授)

概要:

本研究は、魚介類の食べ方を中心に食行動を変える簡単な方法で食生活を見直すことにより、魚介類摂取に内包するベネフィット(栄養素の摂取)を享受しながら、汚染度が高い魚介類の摂取を控えることでリスク(化学物質ばく露)を回避することが可能となることを示しました。


身近な製品に含まれる難燃剤の化学リスク

滝上 英孝
((独)国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センターライフサイクル物質管理研究室長)

概要:

臭素系難燃剤(BFR)については、現行製品からヒトへの室内曝露の寄与の大きさを示唆する報告が多くなされております。本研究では、製品中BFRのリスク管理を考える上で世界的にホットトピックスとなっている重要なケースを抽出して調査を行い、物質循環・廃棄物処理の面から事実確認を進め、排出制御方策の提案を行いました。

難燃剤の化学リスク

関連資料
ネットde研究成果報告会 平成23年度報告会 K2311


●平成23年度 研究成果発表会 環境研究の最前線

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