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レンジャーの仕事
レンジャー(国立公園管理官・自然保護官等)は、アメリカの国立公園の「パークレンジャー」にならって、昭和28年(1953年)に12名が各地の国立公園に「現地駐在管理員」として配置されたことに始まります。その仕事は多岐にわたります。
各種許可に関する仕事

許可の打合せ
国立公園では、開発行為などにより自然が破壊されることを防ぐため、また公園内に生息、生育する動植物を保護するため、様々な行為が規制されています。それらの行為に対して、許可や認可の審査を行っています。
公園づくりに関する仕事

公園計画の例
自然公園法に基づいて指定された国立公園では、自然環境を厳正に保護する区域、その保護のための規制の強弱の区分け、利用するための施設などの公園計画を定めています。この公園計画は、変化する自然環境に対応する等の理由から定期的に見直されており、その調査や計画案を作成しています。
保護管理のための調査や巡視

西表石垣国立公園:イリオモテヤマネコ行動域調査
公園内の自然環境や動植物の保護のための調査や利用状況の調査、自然公園法に違反した行為がないかを確認したり、歩道等の安全点検をするための巡視などを行っています。
利用のための施設の整備と管理運営

戦場ヶ原周回線歩道(日光国立公園)
国立公園を訪れた人が自然への理解を深め、安全・快適に自然とふれあうことができるよう、ビジターセンターや歩道、トイレや展望台などの施設整備を行うとともに、それらの管理運営を行っています。
自然再生の推進

エコツアー参加者による自然再生事業への協力(サロベツ自然再生事業)
NPOや住民などの地域の多様な主体と連携して、過去に損なわれた自然環境を積極的に取り戻していくための自然再生事業を実施、推進しています。
美化清掃のための事業

西海国立公園:ボランティアによる清掃活動
国立公園を含めた自然公園では、毎年8月の第1日曜日を「全国一斉クリーンデー」として清掃活動を行っています。清掃活動を通して自然環境の保護や利用者にとって快適な公園作りに努めています。
自然とのふれあい推進
国立公園の自然を生かし、ビジターセンター等を拠点にして、自然観察会やクラフトづくりなど様々なイベントを開催し、環境教育を推進しています。
この他にも、NPOや地域の住民たちと協力し、国立公園内に限らず、野生生物の保護、森林・河川・里山里地の保全など、自然保護業務も行っています。
- 自然環境保全地域や世界自然遺産地域の保護管理
- 希少野生生物の保護や外来生物の規制
- 里山里地の保全・再生
- 環境教育の推進