自然の脅威を体感する

地球がもつエネルギーは、ときに私たちに脅威をもたらすことがあります。
2011年3月11日に発生した東日本大震災もその1つ。大きな津波が迫った「震災メモリアルパーク中の浜」や「明戸防潮堤震災遺構公園」は、かつては美しい海岸林のある浜で、キャンプをする人々でにぎわっていました。三陸復興国立公園では、震災の記憶を後世に伝えるため、被災した施設を震災遺構として残しています。その様子を見学し、自然の脅威を学びましょう。

震災メモリアルパーク中の浜【岩手県宮古市】

震災メモリアルパーク中の浜【岩手県宮古市】

東日本大震災の津波により甚大な被害を受けた「中の浜キャンプ場」の傷跡を展示した震災遺構公園。被害を受けたトイレや炊事場が見学できるようになっています。公園の中心にある「展望の丘」は、震災ガレキ由来の資材を使って13mの高さに設計。そこに立つと、目線の高さが迫り来た津波と同じになるようにつくられています。そのほか津波に関する資料展示もあり、自然の脅威を伝えています。
休暇村陸中宮古では、震災当時の状況もまじえて解説するガイド(要予約)も行っています。

住所 岩手県宮古市崎山中の浜
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明戸浜防潮堤震災遺構公園【岩手県田野畑村】

明戸浜防潮堤震災遺構公園【岩手県田野畑村】

東日本大震災の巨大な津波により、明戸浜にあった防潮堤は破壊され、防潮林、キャンプ場が流出し、民家にも被害が発生しました。田野畑村では、大津波の「被災」と「復興」の経験が、大きな代償を払って得た貴重な財産であると捉え、防災学習や観光振興に活かすため、壊れた防潮堤を保存し、公園とする整備を行いました。ここでは地元NPOによる防災学習が行なわれており、震災そして復興の現実を深く知ることができます。

住所 岩手県下閉伊郡田野畑村明戸
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唐桑半島ビジターセンター・津波体験館 【宮城県気仙沼市】

唐桑半島ビジターセンター・津波体験館【宮城県気仙沼市】

唐桑半島ビジターセンター内にある日本で最初の津波体験施設。東日本大震災や三陸大津波など、三陸海岸と関わりの深い津波の恐ろしさをテーマにストーリー化。映像や音響、振動、送風などの装置を使って疑似体験できるようになっています。また、唐桑半島ビジターセンター館内には、津波の起こるしくみや津波の歴史にまつわる展示もあります。

営業時間 8:30~16:30
休業日 毎週火曜日(但し当日が祝日の時は翌日)
住所 宮城県気仙沼市唐桑町崎浜4−3
電話番号 0226-32-3029
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