国立公園は、日本の美しい自然を変わりゆく四季のなかで楽しめる絶好の行楽地です。
利用にあたっては、次に訪れる人が気持ちよく楽しめるように使い、さらには次世代にその環境のまま受け継ぐ必要があります。
手つかずの自然を守る観点を持ち、ルールとマナーを守って適切に公園を使用しましょう。
国立公園を利用する際は事前に情報収集したうえで、無理のない行動計画を立て、自己責任で行動しましょう。
特に登山では、天候やアクセス、登山道状況、火山情報を事前に入手することで、事故を防止しましょう。
野生動物との衝突は、人身事故につながるだけではなく、野生動物の生存を脅かします。植生や生態系の保護のため、自動車・バイク等の乗り入れ規制がされている地域もあるので、事前に確認しましょう。
道迷いを防ぐだけではなく、植物が踏み荒らされ、土が削られることによる自然環境の変化を防ぎます。
また、歩行にストックを使用する際は、登山道の侵食を防ぐために、保護キャップをつけましょう。
ペットは野生生物にとって大きな脅威となりえます。
ペット自身の安全のためにも飼い主からはなれることのないようにしっかり管理しましょう。
行動が変化することで、生態系のバランスが崩れる可能性があります。
また、本来は自然の中で暮らす野生動物が人に慣れ、人の生活圏に近づくことにより、交通事故や怪我などのトラブルの原因になります。
※クマやイノシシに出会った場合は刺激を与えず、その場をゆっくり立ち去ってください。
国立公園の風致景観を保護するとともに、ごみの臭いによる野生動物の誘因を防ぎます。
トイレがない場所もあるので事前にトイレを済ませるか、携帯トイレを使用しましょう。排泄物による水質汚染や土壌汚染を防ぎます。
歩きながらの喫煙は、他の人の迷惑になります。また、火事の原因にもなりますので、灰や吸い殻は持ち帰りましょう。
離岸流などの急な流れに巻き込まれる、満潮時に磯などに取り残されるといった事故を防ぐために、磯や干潟などの海辺を観察するときは、事前に情報収集しましょう。
国立公園は、人の生活する場も含まれています。農林漁業を妨げる行為や私有地への勝手な立ち入り、騒音など、その地域で生活する人が困るような行為はやめましょう。