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吾妻連峰縦走
- タイプ:
- 登山
- 見どころ:
- 主脈縦走、原生林、高山植物
- 時間(徒歩):
- 1泊2日
- 距離:
- 約19キロ


※コースタイム、距離は目安です。
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浄土平から一切経山、家形山
1日目の行程は浄土平から弥兵衛平小屋(明月荘)までのコースです。浄土平を早朝に出発し足元に注意しながら1時間20分ほど火山の山肌をずっと登って行くと一切経山の山頂にたどり着きます。展望が良く、月山や蔵王、朝日連峰などの山々を望むことができ、目下にはコバルトブルーの五色沼が美しい場所です。40分ほどガレ場を下って行き、高湯方面の分岐を横目に進んで行くと家形山に到着します。
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家形山から烏帽子山
家形山から先は縦走路となり、ぬかるんだ湿地もあり歩きにくいですが湿地の小さな花々が迎えてくれます。家形山から1時間45分ほどかけてニセ烏帽子山を越え、烏帽子山に着きます。烏帽子山からは谷地平や鏡沼を見下ろすことができます。
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烏帽子山から東大巓分岐、弥兵衛平小屋(明月荘)
すっきりとした高山帯の烏帽子山を越え、1時間15分かけてなおも続く縦走路を行くと東大巓分岐にさしかかります。東大巓へ向かってさらに進んで行くと東大巓山頂です。残念ながら東大巓山頂からの展望は得られませんが東大巓を少し下るとその先に明月荘の分岐があります。明月荘にたどり着くと1日目の行程は終了です。明月荘周辺は針葉樹の森に抱かれていますが、北側に少し行くと広大な弥兵衛平湿原を散策することができます。
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明月荘から人形石
明月荘を出発し、昨日通った道を少し引き返し分岐まで行きます。分岐を過ぎるとすぐに湿原が広がりを見せ、なだらかな道を進んで行きます。藤十郎の分岐を過ぎ、湿原や池塘を楽しみながら歩き、そしてゆるやかに登って行くと人形石にたどり着きます。大きな奇岩がゴロゴロところがり、展望が開けます。ここまでの時間は約1時間55分です。
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人形石から天狗岩
人形石から1時間ほどかけて天狗岩に向かいます。南に続く縦走路を行きお花畑が一面に広がる大凹に着くと、池塘があり、湿原の花々が咲き乱れています。大凹を過ぎると灌木帯の短い登りになり、登り終えると再び湿原が広がります。奥へ進んで行くと大きな岩が重なる梵天岩に到着です。岩をよじ登ってみると湿原を一望することができます。梵天岩を過ぎると天狗岩にたどり着きます。天狗岩には吾妻神社が祭られています。北側には米沢が一望でき、南側を見るとこれから行く西吾妻山が見えます。
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天狗岩から西吾妻山、西吾妻小屋、西大巓
天狗岩を過ぎ、針葉樹の森をゆるやかに登って行けば15分ほどで西吾妻山の山頂です。2000mを越える山ですが山頂は大きな木々に囲まれ展望はききません。西吾妻山は吾妻連峰最高峰ですが親しみやすいかわいらしい山頂です。森に囲まれた山頂を10分も下ると西吾妻小屋に着きます。西吾妻小屋を下り35分ほどかけて登り返すと縦走路最後の山、西大巓に到着です。
西大巓からは磐梯山や猪苗代湖を望むことができ、遠くには日光の山々や燧ケ岳を見ることもできます。左手には一切経山が見え、山頂で浄土平からの縦走路を思い返すのも楽しいです。 -
西大巓からグランデコスキー場
ここからは下り一辺倒となります。原生林の中、樹林帯の登山道を1時間20分ほどかけて下って行くとグランデコスノーリゾートのゴンドラリフト山頂駅が見えてきます。運行時はこれを利用して下ることができますが、運行していない場合は少し長いデコ平遊歩道を1時間20分ほどかけて下ります。高い標高の気温から下山して行く時の気温の変化を感じながら歩くのも楽しいです。