海洋環境モニタリング調査
海洋環境モニタリング調査(平成10年度~)
令和6年度海洋環境モニタリング調査結果について
令和7年3月28日
環境省は、海洋環境モニタリング調査計画(8年程度で日本周辺海域を一巡)に基づき、毎年度海洋環境モニタリング調査を実施しています。本調査は、日本周辺海域の調査地点における底質・生物群集調査、海洋生物(生体濃度)の状況等について調査することにより、海洋環境の状況を把握することを目的としています。 今般、海洋環境モニタリング調査検討会での検討結果を踏まえ、令和6年度の調査結果について、以下のとおり取りまとめました。 |
令和6年度は、陸域起源の汚染を対象とした日本海西部のF測線で調査(底質調査、生物群集調査)をするとともに、親潮域、黒潮域、東シナ海域及び日本海域の4海域において海洋生物(生体濃度)調査、特定の汚染海域(ホットスポット)を対象とした日本海西部のN測線で調査を実施しました。
その結果、底質調査では、一部の項目でF測線において前回調査を実施した平成25年度調査結果と比較すると高い値が検出されたが、全体としては、平成25年度調査結果と概ね同程度又は低い値であった。
生物群集調査では、いずれの測点においても海洋環境が悪化している状況は認められなかった。前回調査を実施した平成16年度調査結果と比較すると、いずれの測点でも個体数密度が高くなっていた。
生体濃度調査では、環境省「2022年度(令和4年度)化学物質環境実態調査」、環境庁「平成10年度ダイオキシン類緊急全国一斉調査結果」等の結果の範囲内であった。測定結果の全体的な傾向としては、過去24年間の値と同程度の値を示しており、特段の汚染の進行は認められなかった。
特定の汚染海域(ホットスポット)における追跡調査では、平成26年度調査結果と同様に、ブチルスズ化合物及び臭素系難燃剤の汚染が拡大及び進行していないことが確認された。
別紙1:令和6年度海洋環境モニタリング調査結果について(概要版)[PDF467KB]
別紙2:令和6年度海洋環境モニタリング調査結果について(詳細版)[PDF1.3MB]
環境省水・大気環境局海洋環境課 直通 03-5521-9023 課長補佐 堀野上 貴章(内線25523) |