諸外国における自然再生事業事例(ヨーロッパ)
ラトビア(エコロジカルネットワーク)
- 対象事業名
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ラトビアエコロジカルネットワーク
- 事業主体
- ラトビア国
- 事業実施年度
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- 上位計画
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ネットワークを支えるための特定の政府の方針がない(エコロジカルネットワークの概念の開発はIUCNに支えられたプロジェクトであった)。
- 自然再生を行う対象
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エコロジカルネットワークは、最も貴重な植物および動物種の保全や、種の移動に使用される貴重な区域やその周辺領域のほとんどを含むようにデザインされている。
- 上位計画の概要
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- 再生目標
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・移動、繁殖、育成および休息のために重要な生息地の保護を保障する。
・人為による影響を受けやすい種および個体数を保護する。
・沼地および森林における水流を調整し、浄化するために維持する。
・洪水および嵐の影響を、河川および海岸に沿う分水界の森林と沼地の保護によって減少させる。
・都市大気質および微気候の改善に貢献する郊外の森林を保全する。
・自然の遺伝資源を保全する。
- 事業背景
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エコロジカルネットワーク計画が目指すものは、ラトビアの典型的な生態系を維持するため、自然あるいは人為的に改変された地域の総合的なシステムを確立することである。この計画では、景観生態学の基礎(landscape
ecology
principles)と調和したラトビアにおける貴重な種やハビタットタイプ、景観を維持し、水、土壌そして大気質の保全を図るものである。
- 事業実施場所/規模
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・区域: 27,773平方キロメートル
・南北: およそ220キロメートル
・東西: およそ450キロメートル
・高度の範囲: 0-312 m
- 事業費/資金源
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- 事業内容
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・使用されるGISソフトウェア: ESRI ArcView3.2 ・地図の縮尺:
1:50,000 ・ネットワーク要素の指定に使用するデータベース:
[1]ラトビアのlanscapeの地図
[2]ラトビアの環境における情報コーディネート(Coordination of
information on the environment(CORINE))の土地カバー地図
[3]地形図およびデジタル白地図
[4]特に保護された性質の領域、ラムサール登録湿地の場所、重要野鳥生息地(Important
Bird Areas
(IBA))、CORINEのビオトープの場所およびヘルシンキ委員会バルト海沿岸保護地域(Helsinki
Commission Baltic sea protected areas(HELCOM
BSPA))の地図そしてデータベース
[5]内陸水路およびバルト海のまわりのサーモンピンク川 [6]貴重な沼地および保護されたベルトの情報
[7]特に保護された種および生息地の情報
エコロジカルネットワークの空間構造は景観構造の分析、ある特定の領域の生物的価値および水および水の排水基盤及び流路(drainage
basins of water bodies and watercourses)に基づいている。
- 参考文献/URL
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