スキャーン川再生事業
- 対象事業名
-
スキャーン(Skjern)川再生事業
Restoration of Skjern River Project
- 事業主体
- デンマーク政府
- 事業実施年度
- 1987年に事業認可
- 上位計画
- 明記なし
- 自然再生を行う対象
- ・河道再生と湿地の再生
- (蛇行河川、ナチュラルウォーターレベルと動植物のために生息条件を高める目的がある河川とその流域における水位変動レベルの再建(re-establishment))
- ・河川及びその周辺の景観分析(歴史的、地形学的調査や分析)
- ・動植物相の保護(特に、タイセイヨウサケの生息環境保全)
- 上位計画の概要
- 明記なし
- 再生目標
- ・川とその流域の栄養物保有含量を回復し、国際的に貴重な沼沢地を回復するとともに、漁業を促進して、プロジェクトエリア内のレクリエーション、そして、観光的(touristic)な価値を増加させる
- 事業背景
- 川の氾濫原はかつては自然の採草地として利用され、氾濫によって供給される窒素やリンによって豊かな牧草が生育していた。1960年代に約29kmの蛇行流路は直線化され、約19kmの直線河道となり、堤防が築かれるとともに、氾濫原の地下水位を下げるために排水機場が設置され、4000haが干拓された。この事業により、黄土の流出や農地の沈下といった問題に加え、農地から流出する土砂や栄養塩によって下流のフィヨルドが汚染されるなどの深刻な影響が生じるようになった。
- 事業実施場所/規模
- 事業実施場所:Skjern川はデンマークでもっとも大きい河川で、流域面積は、西ユトランド半島にある耕作地と砂地からなる2,490km2であり、北海海岸のリンケベング湾ラグーンへ注いでいる。
- 事業費/資金源
- 事業費:総コスト DKK2億8300万(DKK2500万のEU LIFEサポートは回復プロジェクトに承諾された)
- 資金源:明記なし
- 事業内容
- ・ワーキンググループと顧問会議(Advisory board)は、地方、国家の当局とNGOの代表で設置(それらの役割は、異なった再生の可能性を評価し、デンマークの政府のための顧問フォーラムとして機能すること)。
- ・建設工事は、1999年6月に始まって、2002年秋に完成。
- ・主な活動は、新しい河道掘削と、1960年代の干拓からの既存の堤防の撤去と古い水路内の盛土の除去。 また、古い揚水場と河川の水路化に際し建設された堰は取り外された。
- ・また、事業には橋、道路、および駐車場の工事が併せて行われた。
- ・270万m3の土を移動した。
- 参考文献/URL
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