第67次南極地域観測隊同行日記【第2回】
第2回:南極への航海~地球の大気の流れ~
2025年12月10日(水)
みなさん、こんにちは。
環境省の福濱です。
オーストラリアのフリーマントル港を出航した南極観測船「しらせ」は、順調に航海を続けています。
12月10日からは海の観測も始まり、観測のために8の字での航行も行われています。
オーストラリアでは20℃以上あった外気温も徐々に低くなり、12月10日時点では、昼間でも14℃程度となりました。これまでは、甲板に出るときは半袖で快適だったのですが、今はフリースがないと肌寒く感じるほどです。
私には船が大きく揺れているように感じられるのですが、実際の船の傾斜角度はまだ3~4度程度です。若干絶望しながらも、船はこの先、より一層荒れるといわれている海域へと進んでいきます。

環境省の福濱です。
オーストラリアのフリーマントル港を出航した南極観測船「しらせ」は、順調に航海を続けています。
12月10日からは海の観測も始まり、観測のために8の字での航行も行われています。
オーストラリアでは20℃以上あった外気温も徐々に低くなり、12月10日時点では、昼間でも14℃程度となりました。これまでは、甲板に出るときは半袖で快適だったのですが、今はフリースがないと肌寒く感じるほどです。
私には船が大きく揺れているように感じられるのですが、実際の船の傾斜角度はまだ3~4度程度です。若干絶望しながらも、船はこの先、より一層荒れるといわれている海域へと進んでいきます。

<果てしなく広がる海>
歴代環境省職員の同行日記にもありますが、海が大きく荒れるといわれているのは南緯40度から60度までの間で、それぞれ、「吠える40度」「狂う50度」「叫ぶ60度」との呼称もあるほどです。
南極に向かう途中に、なぜこのように必ず荒れる海域があるのでしょうか。
その理由は、この海域で南極の冷たい空気と海の暖かい空気がぶつかっており、地球全体がつくる大気循環の境目の一つになっているからです。この境目では、次々に発生する低気圧が行列状態となっており、天気が悪化しやすく、暴風や高波が起こりやすい海域となっています。
地球全体の大気の循環について、今まで肌で感じたことがあったかな、と考えてみると、日本の天気が西から東に変わることのほかに、飛行機に乗った時が思い当たりました。
たとえば、日本から北米行きの飛行機に乗る場合、日本上空を流れる偏西風によって、行きは追い風、帰りは向かい風になります。そのため、行きのフライト時間は、帰りより短くなることがあります。
また、地球規模ではなく地域的な話になりますが、大気の流れを感じた体験があります。私が住んでいた瀬戸内海地域では、太陽が海と陸を温めることにより、一時的に海上と陸上の温度が同じになり、その間はまったく風が吹かなくなる時間がありました。
私自身、普段の生活でなかなか地球の大気循環に思いをはせる機会は少ないのですが、南極に向かう船の上で、地球全体の大気や海はつながっていると感じました。
さて、私はこれから「吠える40度」を越え、「狂う50度」「叫ぶ60度」へ向かいます。
ベッドに横になると、自分の体がシーソーの板になったような感覚になります。「序の口」と言われている今の船揺れでさえ、常にエチケット袋と行動を共にしている私ですが、何とか無事に乗り越えたいと思っています。

歴代環境省職員の同行日記にもありますが、海が大きく荒れるといわれているのは南緯40度から60度までの間で、それぞれ、「吠える40度」「狂う50度」「叫ぶ60度」との呼称もあるほどです。
南極に向かう途中に、なぜこのように必ず荒れる海域があるのでしょうか。
その理由は、この海域で南極の冷たい空気と海の暖かい空気がぶつかっており、地球全体がつくる大気循環の境目の一つになっているからです。この境目では、次々に発生する低気圧が行列状態となっており、天気が悪化しやすく、暴風や高波が起こりやすい海域となっています。
地球全体の大気の循環について、今まで肌で感じたことがあったかな、と考えてみると、日本の天気が西から東に変わることのほかに、飛行機に乗った時が思い当たりました。
たとえば、日本から北米行きの飛行機に乗る場合、日本上空を流れる偏西風によって、行きは追い風、帰りは向かい風になります。そのため、行きのフライト時間は、帰りより短くなることがあります。
また、地球規模ではなく地域的な話になりますが、大気の流れを感じた体験があります。私が住んでいた瀬戸内海地域では、太陽が海と陸を温めることにより、一時的に海上と陸上の温度が同じになり、その間はまったく風が吹かなくなる時間がありました。
私自身、普段の生活でなかなか地球の大気循環に思いをはせる機会は少ないのですが、南極に向かう船の上で、地球全体の大気や海はつながっていると感じました。
さて、私はこれから「吠える40度」を越え、「狂う50度」「叫ぶ60度」へ向かいます。
ベッドに横になると、自分の体がシーソーの板になったような感覚になります。「序の口」と言われている今の船揺れでさえ、常にエチケット袋と行動を共にしている私ですが、何とか無事に乗り越えたいと思っています。

<ベッドに横たわる様子>