自然環境・生物多様性

やんばる野生生物保護センター

 やんばる野生生物保護センターは、やんばるを訪れる人々に野生生物保護への理解や関心を深めていただくための普及啓発活動や、ノグチゲラ、ヤンバルクイナなどやんばるの絶滅のおそれのある野生生物の保護増殖事業、調査研究などを総合的に行うための拠点施設として設置されました。 平成22年4月に展示を全面改修してリニューアルオープンし、「ウフギー自然館」という愛称がつけられました。(「ウフギー」とは、地域の方言で「大木」を意味する言葉です)。

開館時間:午前10時~午後4時30分
休館日:毎週月曜日・みどりの日およびこどもの日をのぞく祝日・6月23日(慰霊の日)・年末年始
住所:沖縄県国頭郡国頭村比地263番地の1
電話:0980-50-1025
管理協力:沖縄県、国頭村、大宜味村、東村

ホームページ

写真:やんばる野生生物保護センター


写真:ノグチゲラ
ノグチゲラ

地域の特性

 沖縄本島北部地域は山や森が多いという意味で山原(やんばる)と呼ばれています。本島最高峰の海抜503mの与那嶺岳を中心に山々が連なり、イタジイ、オキナワウラジロガシなどの亜熱帯照葉樹林が広がり、この地域に固有の野生生物が数多く生息しています。

施設

写真:やんばるの自然と生きものたち
やんばるの自然と生きものたち

  1. 展示
    「やんばるの自然が貴重なのはなぜ?」「なぜここだけの生きものがいるの?」などのガイダンスに始まり、やんばるの自然と生きものについて、海~川~森へとつながる生態系の面白さを、実物のはく製や営巣木、貴重な音や映像などを交えながらご紹介しています。「固有種ということ」では、ヤンバルクイナやノグチゲラなど、やんばるを代表するさまざまな固有種の生態や現状を詳しく取り上げています。
    「やんばるが直面している課題」では、野生生物の交通事故(ロードキル)や外来種問題など、多くの方に知っていただきたい現状についてご紹介しています。

活動の概要

  1. 保護増殖事業
    ヤンバルクイナについては、的確な保護対策を行うため、生息状況等の調査や交通事故(ロードキル)対策、飼育下繁殖施設の整備などを行っています。
    ノグチゲラについては、生息状況や生態等について調査を実施しており、ヤンバルテナガコガネについては、緊急保護個体を用いた生態情報の収集や密猟対策を継続的に行っています。また、希少種を保護するために、外来種のマングース捕獲事業にも取り組んでいます。
  2. 普及啓発活動
    センターでは、 大人から子どもまで楽しめる、やんばるの自然とふれあえる企画として、自然観察会や講演会、体験教室などを行っています。地域の方々や、学校関係の児童・生徒のみなさんにも学習の場として活用されています。やんばる北部3村地域の自然と生きものの魅力・面白さと、世界でここにしかない自然の大切さをより多くの方々に知ってもらえるよう、様々なイベントを企画・開催しています。