自然環境・生物多様性

西表野生生物保護センター

 西表野生生物保護センターは、西表島を訪れる方々に野生生物保護への理解や関心を深めていただくための普及啓発活動、イリオモテヤマネコをはじめとする西表の絶滅のおそれのある野生生物の保護増殖事業、調査研究などを総合的に行うための拠点施設として1995年に設置されました。

開館時間:午前10時~午後5時
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日が休館)・6月23日(慰霊の日)・年末年始(12月29日~1月3日)
入場料:無料
住所:沖縄県八重山郡竹富町字古見
電話:0980-85-5581
管理協力:沖縄県自然保護課、竹富町
メールアドレス:RO-IRIOMOTE @ env.go.jp

ホームページ

 

地域の特性

 沖縄本島から南西に約470kmのところに位置する西表島を含む八重山諸島は、沖縄の本土復帰とともに国立公園に指定されました。西表島の名前を全国的に有名にしたのは、1967年に新種記載された「イリオモテヤマネコ」の存在で、現在約100頭が生息すると推定されています。イリオモテヤマネコのほかにも、島のほとんどを山岳が占める西表島は、熱帯・亜熱帯の原生林に覆われ、世界的に貴重な野生生物が生息しています。

イリオモテヤマネコ


施設

展示室の様子

 展示室では、西表の自然環境と野生生物、特にイリオモテヤマネコに関しては形態的特徴、生態、生息状況、保護対策などについて科学的データをもとにパネルや標本などを使用して解説しています。また西表島の動植物の最新の目撃情報を記録するための「生き物掲示板」を設置しています。
 2022年7月には展示がリニューアルし、ヤマネコの生態や保護対策についての解説はもちろん、「ヤマネコに優しい運転」を実践練習できるドライブシミュレーターや、ヤマネコの毛を触わる・尿のにおいを嗅ぐなど五感で学ぶコーナーを新設しています。また、西表島の多様な環境と約700種もの動植物を描いた大きな壁面からは、西表島の自然のつながりや豊かさを学ぶことができます。


活動の概要

まーやと交通事故防止キャンペーン
○モニタリング
 イリオモテヤマネコの個体数や行動圏、個体の健全性等、その保護を図る上で不可欠なデータの収集のため、大学等と協力して、自動撮影、ラジオトラッキング、臨床病理検査などの調査を行っています。

○リハビリテーション
交通事故等で負傷した個体を治療し、野生復帰させるための施設としてリハビリ室と野外ケージを設置しています。

○普及啓発活動
イリオモテヤマネコの交通事故防止のための移動式看板の設置や注意喚起等の交通事故対策を関係機関と連携して行っています。