自然環境・生物多様性
シマカコソウ
1.概要
(1)分類
- 被子植物、双子葉類、合弁花類、シソ科
- シマカコソウ
- 学名 Ajuga boninsimae
- 絶滅危惧ⅠB類(環境省第4次レッドリスト)
(2)分布及び個体数
- 小笠原諸島の父島、兄島、母島、妹島に生育している。
2.形態的特徴及び生物学的特性
- 新たに確認された妹島等の自生地を含め、全体で300個体程度。
- 父島の1か所に数株、母島に数十株を確認。
3.生息を脅かす要因
- 父島ではノヤギによる食害が本種の最大の圧迫要因であり、母島では台風による土砂崩壊が圧迫要因となった。
4.保護増殖事業の概要及びその効果
- 平成20年国内希少野生動植物種に指定、平成21年保護増殖事業計画(農林水産省、国土交通省、環境省)策定
- 東京大学附属植物園において増殖技術の開発、自生株由来の系統保存を実施(環境省事業)。
- 父島の自生地ではノヤギ食害防止ネットの設置等によって、自生地での絶滅を防止。
5.他法令等による保護
- 自然公園法に基づき、小笠原国立公園の指定植物に指定されている。